先週の土曜の記録から。この日も天候が優れなかったが傘を差すほどではなかった。
地元の名店を初訪店

地元・妙蓮寺に10年ほど前に誕生した魚中心の和食のお店で、入るのは初めてだった。地元にありながらもその存在はずっと知っていて、さりとて忌避したわけではない。土曜は14時(ラストオーダーはもっと早い)に閉まるので意外とハードルが高い。でも日曜は通し営業なので行こうと思えば行けたのだが、何となく選択肢には入らず10年も経過してしまった。
こちらは我々が横浜に越してきた当時は鮮魚店で、その屋号は魚国と名乗っていた。地元では唯一といってよい町の魚屋さんで、新鮮で美味しい魚を並べている名店だった。
まずは生ビール

どういった事情かは承知していないが、その魚国が英断して鮮魚店を畳み、その店舗跡を改装して開店したのが魚を中心とした和食店である
魚くにということになる。鮮魚店の店主の息子さん夫婦が和食店に業種転換した格好となる。魚の仕入れルートは鮮魚店時代と同じようで相変わらず新鮮なネタを出すことで地元でも定評がある。そして今回初訪と相成った。
突き出し

ランチの提供形態はオーソドックスな和定食が7~8種類、それも魚に特化したメニューのみ。値段には幅があるがこの日は800~1800円。最高価格は鰻を使った丼で、食材を考えると頷ける値段だ。最多価格帯としては1000円前後ということになり、これは市価と大きく乖離しているわけではない。ビールには突き出しがちゃんと付いていた。隠元と薄揚げの煮しめ。美味しい。
ほっけ塩焼き
こちらは家内のオーダーで、価格にして800円となる。





上等で大きな
ほっけを丁寧におろし、おそらく四半身を骨付きのまま塩をしてグリルでじっくりと焼いたものだ。大きい切身ではない。熱々の提供時、特有の潮の香りが立ち込める。脂が適度に落ちているが全体的にふっくら、しっとりしていて焼き加減は上々だ。甘塩かつ薄塩なのでほっけの甘味がダイレクトに伝わる。ご飯が無限に行けるパターンだ。
まぐろ漬け丼 温玉ぞえ
これは私のオーダーで、ちょっとだけ高くて950円だ。






かなり上等な本鮪あるいはインドマグロの赤身の切身だ。これを叩きにした後、漬け(ヅケ)にして丼飯の上に並べた一品。なお酢飯ではなく普通の温かい米飯だった。真ん中には温泉卵が割り入れられ青海苔が振りかけられている。この、とろとろの蕩ける食感は人間を駄目にするのだ。あー、なんとも言えない・・。浅蜊の味噌汁をお供に心ゆくまで味わった。満足。
お店データ

魚くに
横浜市港北区菊名1-7-10
電話:045-432-5537
営業:昼 :11:30~14:00(LO:13:30)
夜 :17:00~22:30(LO:22:00)
日祝:17:00~21:30(LO:21:00)
定休:月曜、第3日曜
最寄:東急東横線 妙蓮寺 2分
今日の一曲

ジャン・マルティノン/フランス国立放送管弦楽団、ドビュッシーのバレエ音楽
おもちゃ箱から第3場 売りに出た羊小屋(La Bergerie à vendre)。またもやフルート等の木管が冒頭の導入部を務める。メロディーが日本風というかちょっとアジアンな感じ。その後弦楽部と再び木管=オーボエ等が絡み付くメランコリックな展開。どういったシーンを表題としたのかは不明。中間部は弦楽5部が主導権を得て更に展開部ではホーンも活躍しつつPfも交えポップに進行。極めて私的かつ親密な音楽である。
(MusicArena 2007/1/11)
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