2007年 01月 11日
Debussy: Orchestral WorksII@Martinon, l’ORTF |
二女がオケのスコア譜読み練習のために欲しがっていたこの二枚組が手許に届いた。その一枚目から。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/1237718/ref=1237719
Claude Debussy: Orchestral Works II
Jean Martinon / Orchestre National de l'ORTF
Disc 1
Children's Corner - 組曲「子供の領分」(キャプレ編)
Petite Suite - 小組曲(ビュッセル編)
Danses Sacrees Et Prof - 神聖な踊りと世俗の踊り(キャプレ編)
La Boite A Joujoux - おもちゃ箱(キャプレ編)
ジャン・マルティノンは既に故人だがフランス楽壇に永らく君臨した巨匠であってドビュッシーやラヴェルなどフランスものを得意とした指揮者・作曲家だ。この管弦楽作品集は第二巻だが、第一巻を含めてマルティノン/フランス国立放送管弦楽団を代表する超ロングラン作品であり、LP時代から現代のCDまで版を重ねてきた。
二女の目当ては小組曲。可憐で美しく、しかも、茫洋とした作品が多いドビュッシー作品の中にあっては調性、拍取りともにかなり明晰な佳作だ。元々は1台4手のピアノ連弾曲でありビュッセルという人がオーケストレーションした室内楽だ。
ドビュッシー独特の美しい旋律が弦と管に乗り移り、l'ORTFが縦横無尽に繰り広げる音絵巻が夢心地の一枚だ。デフィニションのはっきりした交響曲などの構築美も良いが、たまには筋肉質ではない優しくたおやかな音楽に浸るのも良いものだ。
ドビュッシー管弦楽作品集の二枚目。
Claude Debussy: Orchestral Works II
Jean Martinon / Orchestre National de l'ORTF
Disc 2
Fantaisie Fuer Klavie
- ピアノと管弦楽のための幻想曲
La Plus Que Lente
- レントより遅く
Premiere Rapsodie Fuer Klarinette
- クラリネットと管弦楽のための第一狂詩曲
Rapsodie Fuer Saxophon Und Orchestra
- アルト・サキソフォンと管弦楽のための狂詩曲
Khamma, Legende Dansee
- バレエ音楽「カンマ」
Danse, Tarantelle Styrienne
- スティリア風タランテラ(ラヴェル編)
一枚目が初期~中期のピアノ作品の編曲版を中心とした分かりやすい美しいものだったのに対し、二枚目は後期の割と大規模な作品を中心としたもの。
中期から後は更に自由な作曲形式が多く、ドビュッシー独特の印象派絵画的な真骨頂が味わえる逸品揃いだ。一枚目に比して拍、調性ともにはっきりしない自由な曲が多い。
また、ドビュッシーは従来の音楽形式、即ち交響曲やソナタ、協奏曲といった構築物に拘らない作曲家だったためか、幻想曲、狂詩曲といった題名を冠する曲が多い。そして、この二枚目は、普通ならばミニ協奏曲といえるような構成の作品を並べている。ピアノ、ツインバロン、クラリネット、サックスなどのソロ楽器がステージセンターに登場する。
ピアノと管弦楽のための幻想曲のピアノソロはあのアルド・チッコリーニだ。録音当時は50歳前後とまさに絶頂期だ。このイタリア生まれのピアニストの弾くラヴェル、ドビュッシー、サティは独特だ。超絶技巧と言うよりはパリの香りがほとばしる知的な演奏だ。
レントより遅く、は、ツィンバロンの爪弾きで殊に有名な曲である。哀愁を帯びたナローレンジの開放弦の響きは、たなびく霞のような茫洋とした危うさを感じる。
クラリネット、サックスの奔放で自由な旋律取りには感心させられる。なんだかマイルス・デイビスのミュート・トランペットを思い出してしまった。
最後のスティリア風タランテラは、元々は中期のピアノ作品であり、ラヴェルが室内楽用に編曲したものである。馴染みのある旋律だ。
(録音評)
1973~4年の録音で、かれこれ35年が経過しようとしている。しかしこの盤は去年の冬にリリースされた新譜(?)。
音質は時の経過を聴く者に悟らせない堂々たるものだ。とても30年以上も前のマスターとは思えないほど瑞々しい。
テープマスターらしい緩い低域、というか超低域は入っていないのでハイスピード低域の今風の醍醐味はない。しかし、それらしく調音されていてとても聴きやすい低域だ。
中域から高域に掛けてはかつてのEMIレコードが持っていた甘美な音色が乗っていて懐かしいものだ。紛れもなくLPレコードの音である。
前にも感じたことだが、ここのところのEMIレーベルの品質向上ぶりには目を見張るものがある。最新デジタル録音のみならず、ADDのリマスター盤がこれまた素晴らしい出来である。このCDも最新技術の恩恵を受けて現代に蘇った一枚だ。
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http://www.hmv.co.jp/product/detail/1237718/ref=1237719
Claude Debussy: Orchestral Works II
Jean Martinon / Orchestre National de l'ORTF
Disc 1
Children's Corner - 組曲「子供の領分」(キャプレ編)
Petite Suite - 小組曲(ビュッセル編)
Danses Sacrees Et Prof - 神聖な踊りと世俗の踊り(キャプレ編)
La Boite A Joujoux - おもちゃ箱(キャプレ編)
ジャン・マルティノンは既に故人だがフランス楽壇に永らく君臨した巨匠であってドビュッシーやラヴェルなどフランスものを得意とした指揮者・作曲家だ。この管弦楽作品集は第二巻だが、第一巻を含めてマルティノン/フランス国立放送管弦楽団を代表する超ロングラン作品であり、LP時代から現代のCDまで版を重ねてきた。
二女の目当ては小組曲。可憐で美しく、しかも、茫洋とした作品が多いドビュッシー作品の中にあっては調性、拍取りともにかなり明晰な佳作だ。元々は1台4手のピアノ連弾曲でありビュッセルという人がオーケストレーションした室内楽だ。
ドビュッシー独特の美しい旋律が弦と管に乗り移り、l'ORTFが縦横無尽に繰り広げる音絵巻が夢心地の一枚だ。デフィニションのはっきりした交響曲などの構築美も良いが、たまには筋肉質ではない優しくたおやかな音楽に浸るのも良いものだ。
ドビュッシー管弦楽作品集の二枚目。
Claude Debussy: Orchestral Works II
Jean Martinon / Orchestre National de l'ORTF
Disc 2
Fantaisie Fuer Klavie
- ピアノと管弦楽のための幻想曲
La Plus Que Lente
- レントより遅く
Premiere Rapsodie Fuer Klarinette
- クラリネットと管弦楽のための第一狂詩曲
Rapsodie Fuer Saxophon Und Orchestra
- アルト・サキソフォンと管弦楽のための狂詩曲
Khamma, Legende Dansee
- バレエ音楽「カンマ」
Danse, Tarantelle Styrienne
- スティリア風タランテラ(ラヴェル編)
一枚目が初期~中期のピアノ作品の編曲版を中心とした分かりやすい美しいものだったのに対し、二枚目は後期の割と大規模な作品を中心としたもの。
中期から後は更に自由な作曲形式が多く、ドビュッシー独特の印象派絵画的な真骨頂が味わえる逸品揃いだ。一枚目に比して拍、調性ともにはっきりしない自由な曲が多い。
また、ドビュッシーは従来の音楽形式、即ち交響曲やソナタ、協奏曲といった構築物に拘らない作曲家だったためか、幻想曲、狂詩曲といった題名を冠する曲が多い。そして、この二枚目は、普通ならばミニ協奏曲といえるような構成の作品を並べている。ピアノ、ツインバロン、クラリネット、サックスなどのソロ楽器がステージセンターに登場する。
ピアノと管弦楽のための幻想曲のピアノソロはあのアルド・チッコリーニだ。録音当時は50歳前後とまさに絶頂期だ。このイタリア生まれのピアニストの弾くラヴェル、ドビュッシー、サティは独特だ。超絶技巧と言うよりはパリの香りがほとばしる知的な演奏だ。
レントより遅く、は、ツィンバロンの爪弾きで殊に有名な曲である。哀愁を帯びたナローレンジの開放弦の響きは、たなびく霞のような茫洋とした危うさを感じる。
クラリネット、サックスの奔放で自由な旋律取りには感心させられる。なんだかマイルス・デイビスのミュート・トランペットを思い出してしまった。
最後のスティリア風タランテラは、元々は中期のピアノ作品であり、ラヴェルが室内楽用に編曲したものである。馴染みのある旋律だ。
(録音評)
1973~4年の録音で、かれこれ35年が経過しようとしている。しかしこの盤は去年の冬にリリースされた新譜(?)。
音質は時の経過を聴く者に悟らせない堂々たるものだ。とても30年以上も前のマスターとは思えないほど瑞々しい。
テープマスターらしい緩い低域、というか超低域は入っていないのでハイスピード低域の今風の醍醐味はない。しかし、それらしく調音されていてとても聴きやすい低域だ。
中域から高域に掛けてはかつてのEMIレコードが持っていた甘美な音色が乗っていて懐かしいものだ。紛れもなくLPレコードの音である。
前にも感じたことだが、ここのところのEMIレーベルの品質向上ぶりには目を見張るものがある。最新デジタル録音のみならず、ADDのリマスター盤がこれまた素晴らしい出来である。このCDも最新技術の恩恵を受けて現代に蘇った一枚だ。
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by primex64
| 2007-01-11 11:19
| Orchestral
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