2008年 09月 10日
Horizon 1 - Premieres 2007: Matthews Etc.@Markus Stenz/RCO |
RCO Liveの新譜から、ホライズンと名付けられた新シリーズの初版だ。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2748545
ホライゾン1-プレミア2007
・モーリッツ・エッゲルト(b.1965):
ナンバー・ナインⅥ: a bigger splash (2006-07)
・コリン・マシューズ(b.1946):
ターニング・ポイント (2006)
・テオ・ファーベイ(b.1959):
トロンボーンと管弦楽のためのリート (2007)
・デトレフ・グラナート(b.1960):
劇場的動物譜 Theatrum Bestiarum (2004-05 / rev. 2006)
ヨルゲン・ファン・ライエン(トロンボーン)
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
マルクス・シュテンツ(指揮)
このアルバム・シリーズの趣旨とこの曲たちの成り立ちについてはHMVなどのサイトを参照するとしても(=要するに現代に息づく同時代性を持った現代作曲家の作品を集めた)、まあ何とも前衛的な録音だろうか。現代音楽だと一言で言えばそれで終わってしまうのであるが、ジャズの要素もありシェーンベルクの12音技法もありと、全編が無調性のおどろおどろしくも躍動的でバイタリティ溢れる作品群だ。いつもながら現代音楽の解釈・演奏の上手下手は良くは分からないが高エネルギーを纏った熱い演奏であることは確かだ。
ナンバーナインは割と静かな瞑想的な作品。炸裂するチューバのモチーフが随所で生きる。ターニングポイントはドラマティックで一歩間違えると狂気に感じられる作品。パーカッションの躍動が素晴らしい。
なんと言っても白眉なのがRCOの主席Tb奏者ライエンが吹くトロンボーンと管弦楽のためのリートだ。リートは歌曲なのだが人間の声は入っておらず、Tbが声を出すのである。まさに超絶技巧のTbで、外園祥一郎のユーフォニアムを彷彿とさせる自由闊達なタンギングが堪能できる。
最後の「劇場的動物譜」は音の乱舞・散乱する世界を無条件に楽しめる作品で、極低音から超高音まで、またありとあらゆる音楽要素が含まれている曲。余り音量を上げて聴いていると隣近所から苦情が来るかもしれない程(それどころか精神疾患を疑われる懸念も・・)の完璧な不協和音と無調性の嵐なのだ。しかし何度も繰り返し聴いているうちに不協和音の中にある種の調和を覚えるのは不思議な現象。
(録音評)
RCO Liveレーベル、RCO08003、SACDハイブリッド。録音時期はそれぞれ2007年6月21,22日、2007年1月18日、2007年9月18,19日、場所は例によってアムステルダムのコンセルトへボウ。
音質はある意味で世界一だ。このRCO Liveと同形態の自主制作レーベルであるLSO Liveの高音質ぶりが目立つ昨今であるが、この盤はそれとはまるで異なったアプローチで超高音質を達成している。制作はいつものPolyhymnia Internationalの担当だが、この盤は88.2kHzのPCMで録音されている(HMVなどにはDSD録音と書いてあるが、実物のジャケットには88.2kHzと明記されている)。
LSO LiveがDSD録音によるオフマイク気味のパースペクティブを重視した手法であるが、この盤はハイサンプリングPCMによるオンマイク気味の実像重視の手法なのである。前者はオフマイクでありながらエネルギー感の減衰が全く見られず、かつディテールがどこまでも見えるという趣向なのだが、後者は高エネルギーを伴ったオンマイク録音にも拘わらず音像の肥大膨張も滲みも一切なく、それでいて広大な空間感も同時に獲得しているという超絶的な収録なのだ。
オーディオ的にはこれの右に出る超優秀録音はそうそうないのではないだろうか。装置の潜在能力や調子が嫌と言うほど試される、なかなかにタフなCDである。装置に自信のある人はチャレンジしてみて欲しい。
1日1回、ポチっとクリック ! お願いします。


http://www.hmv.co.jp/product/detail/2748545
ホライゾン1-プレミア2007
・モーリッツ・エッゲルト(b.1965):
ナンバー・ナインⅥ: a bigger splash (2006-07)
・コリン・マシューズ(b.1946):
ターニング・ポイント (2006)
・テオ・ファーベイ(b.1959):
トロンボーンと管弦楽のためのリート (2007)
・デトレフ・グラナート(b.1960):
劇場的動物譜 Theatrum Bestiarum (2004-05 / rev. 2006)
ヨルゲン・ファン・ライエン(トロンボーン)
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
マルクス・シュテンツ(指揮)
このアルバム・シリーズの趣旨とこの曲たちの成り立ちについてはHMVなどのサイトを参照するとしても(=要するに現代に息づく同時代性を持った現代作曲家の作品を集めた)、まあ何とも前衛的な録音だろうか。現代音楽だと一言で言えばそれで終わってしまうのであるが、ジャズの要素もありシェーンベルクの12音技法もありと、全編が無調性のおどろおどろしくも躍動的でバイタリティ溢れる作品群だ。いつもながら現代音楽の解釈・演奏の上手下手は良くは分からないが高エネルギーを纏った熱い演奏であることは確かだ。
ナンバーナインは割と静かな瞑想的な作品。炸裂するチューバのモチーフが随所で生きる。ターニングポイントはドラマティックで一歩間違えると狂気に感じられる作品。パーカッションの躍動が素晴らしい。
なんと言っても白眉なのがRCOの主席Tb奏者ライエンが吹くトロンボーンと管弦楽のためのリートだ。リートは歌曲なのだが人間の声は入っておらず、Tbが声を出すのである。まさに超絶技巧のTbで、外園祥一郎のユーフォニアムを彷彿とさせる自由闊達なタンギングが堪能できる。
最後の「劇場的動物譜」は音の乱舞・散乱する世界を無条件に楽しめる作品で、極低音から超高音まで、またありとあらゆる音楽要素が含まれている曲。余り音量を上げて聴いていると隣近所から苦情が来るかもしれない程(それどころか精神疾患を疑われる懸念も・・)の完璧な不協和音と無調性の嵐なのだ。しかし何度も繰り返し聴いているうちに不協和音の中にある種の調和を覚えるのは不思議な現象。
(録音評)
RCO Liveレーベル、RCO08003、SACDハイブリッド。録音時期はそれぞれ2007年6月21,22日、2007年1月18日、2007年9月18,19日、場所は例によってアムステルダムのコンセルトへボウ。
音質はある意味で世界一だ。このRCO Liveと同形態の自主制作レーベルであるLSO Liveの高音質ぶりが目立つ昨今であるが、この盤はそれとはまるで異なったアプローチで超高音質を達成している。制作はいつものPolyhymnia Internationalの担当だが、この盤は88.2kHzのPCMで録音されている(HMVなどにはDSD録音と書いてあるが、実物のジャケットには88.2kHzと明記されている)。
LSO LiveがDSD録音によるオフマイク気味のパースペクティブを重視した手法であるが、この盤はハイサンプリングPCMによるオンマイク気味の実像重視の手法なのである。前者はオフマイクでありながらエネルギー感の減衰が全く見られず、かつディテールがどこまでも見えるという趣向なのだが、後者は高エネルギーを伴ったオンマイク録音にも拘わらず音像の肥大膨張も滲みも一切なく、それでいて広大な空間感も同時に獲得しているという超絶的な収録なのだ。
オーディオ的にはこれの右に出る超優秀録音はそうそうないのではないだろうか。装置の潜在能力や調子が嫌と言うほど試される、なかなかにタフなCDである。装置に自信のある人はチャレンジしてみて欲しい。
1日1回、ポチっとクリック ! お願いします。
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by primex64
| 2008-09-10 09:34
| Orchestral
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北海道の蕎麦粉を店内にてその日の昼と夜の分を二回に分けて手打ちするという手間の掛かる方法で切り盛りしているという。 今回は初回と言うことでシンプルに「ご膳そば」を大盛りで頼んだ。細打ちで上品、極めて香りの良い二八蕎麦、もしくは外二蕎麦という感じだ。ポキポキした十割ではなく弾性と靱性を程良く兼ね備えた絶妙な腰がモデレートな喉越しを演出している。
淡麗ながら滋味豊かな蕎麦を食わせてくれる店がこれほど近くに出来たことは喜ばしい。近々新メニューも登場すると言うからますます楽しみだ。 
UcDは「Universal Class D」を略した頭文字である。このアンプの特徴は、負荷変動に対して位相回転しないこと、及び、いかなる周波数スペクトルにおいても出力インピーダンスが不変(=低域においても高域においてもダンピング・ファクタが一定)というものらしく、Hypex社の創業者の一人であるBruno Putzeysがフィリップス研究所時代に発明したものである。フィリップスが半導体部門を分離してNXPセミコンダクターを設立する際に彼らがスピンアウトし独立・起業したのがHypex社であり、2004年にはフィリップスからUcDの特許と意匠権の譲渡を受けている。尚、現在のNXPはUcDではない一般的なPWMドライバICを開発・販売しているというのはなんとも皮肉なものだ。
UcDモジュールは現在では最大出力に応じてUcD180、UcD400、UcD700と3つの基本ラインを取り揃えており、そのほかに電源基板、トランス、ソフトスタート、その他アクセサリを含め通信販売で誰でも購入することが出来る。最近になって中出力のSMPS(スイッチング電源)も発売しており、今後は地球温暖化対策の趨勢からかトランス排除の方向へ向かうものと期待される。 UcDを取り扱うサードパーティのショップも幾つかあるようで、美麗なケースを含めたキットとして購入することも可能だ。