Chopin: Scherzo & Ballade@Ashkenazy |
スケルツォとバラードであるが、アルバム制作上一緒にされることが多いのでこの日記でも一緒にする。
ウィキペディアから・・・
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スケルツォ(Scherzo、イタリア語で「冗談」)は楽曲につけられる名前のひとつ。諧謔曲と訳すことがある。
スケルツォはメヌエットから発達したもので、ベートーヴェン以降の交響曲などではメヌエットの代わりに組み込まれていることも多い。三拍子であるところや、曲の形式などでメヌエットと同じだが、きわめて速いのが特徴である。 なお、初期のスケルツォは3拍子系であったが、徐々にそれにこだわらないスケルツォも多く作られるようになった。
主要曲
ベートーヴェン - 交響曲第9番の第二楽章
メンデルスゾーン - 劇音楽「夏の夜の夢」よりスケルツォ
ショパン - 4曲のスケルツォOp.20,Op.31,Op.39,Op.54
リスト - スケルツォと行進曲S.177
アルカン - 悪魔的スケルツォ Op.39-3
ポール・デュカ - 交響的スケルツォ「魔法使いの弟子」
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バラード(仏語:ballade)は、(1)古いヨーロッパの詩形の一つ、(2) (1)に由来する器楽曲の形式、(3)歌曲や歌謡曲のジャンルの呼称の一つ。また、「バラード」「○○のバラード」という題名の歌曲や歌謡曲も存在する。
詩形としてのバラード
とりわけ中世(14~15世紀)フランスにゆかりのある詩形の一つ。たいていは3連ないしは5連からなり、各連最終行には脚韻が、また短めの最終連においてはたいてい貴公子への呼びかけが含まれている。バラッドと混同してはならない。バラードの最も著名な詩人は、ジョフリー・チョーサーとフランソワ・ヴィヨンである。19世紀にダンテ・ゲイブリエル・ロセッティやアルジャーノン・チャールズ・スウィンバーンらによって復活された。
器楽曲としてのバラード
また19世紀には、フレデリック・ショパンによって、はじめて器楽曲の名称(またはジャンル名)に転用された。ショパンの作品は、古い歴史物語を詠んだ詩に基づいていることを暗示しており、この意味において、バラードよりバラッドとの結びつきが強い。その他の主要なバラードとその作曲家に、フランツ・リストの2つのピアノ曲、ヨハネス・ブラームスのいくつかのピアノ曲(作品10、作品118-3)、エドヴァルド・グリーグのピアノ曲(《ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード》作品24、《バラード風に》作品65-3)がある。ピョートル・チャイコフスキーの遺作の一つである交響的バラード《地方長官》作品78は、近年になって充実した筆致や創意の豊かさが見直されつつある。
ガブリエル・フォーレは、特定の文学作品を年頭におかずに《バラード 嬰ヘ長調》作品19をピアノ独奏用に作曲したが、あまりに難しすぎると言われたために、ピアノと管弦楽のための協奏的作品としての版も作った。後者はシャルル・ケクランやジェルメーヌ・タイユフェールの同名・同種の作品の手本となっている。
モーリス・ラヴェルの《夜のガスパール》は、バラード的な内容と、ピアノ・ソナタ風の構成を結びつけた組曲として注目に値する。
バラードは、エルネスト・ショーソンやアレクサンドル・スクリャービン、カロル・シマノフスキらの詩曲との関連も注目されてよい。
ピアノの初心者の間でヨハン・ブルグミュラーによる《バラード ハ短調》が親しまれている。日本では、かつては譚詩曲という訳語が使われたが、現在は一般的ではない。
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引用が長くなってしまった。うーん、何枚か手許にはあるが、どれも結構古い。これも録音は古い。これはシリーズ化された中の一枚なのだが、私の手許にあるのはCD化された当初の古いもの。
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テンポ的には比較的中庸を行くアシュケナージだが、スケルツォは極めて早いパッセージの連続だ。アシュケナージというピアニストの一つの頂点を見る録音ではないだろうか? 非常にリリカルで破綻がない美しい演奏。だが例により叙情に深く流されることはない。このアルバムを聴くと現在N響を率いているその姿がだぶる。極めて精巧かつ端正な指揮なのだが僅かなリリシズムを加えた透明感が特徴だ。
(録音評)
1976~1984年の録音とある。恐らく連続で録られたものではなくバラードは前、スケルツォは後と思われる。デッカの端正で地味な調音でありピアノ曲としては上手にまとまっているし、現在聴いても恐ろしく古いと言うことはない。但しスケルツォとバラードでは私用楽器が明らかに違う。