箱根美術館@公園上 #3 |
富士見亭
石楽園から東進しつつ次第に標高を下げて来るとやっと平坦な土地に出る。この建屋は東京の上野毛にあった岡田の住居=富士見亭=を移築したものだそうだ。彼が生活の拠点をここに移したのは、驚くことに昭和10年という。当時は足元も悪く、小田原からは相当時間を要しただろうに。その頃のこの辺りの様子は想像だに出来ないが、こうした風光明媚な地で何かにインスパイアされ世界救世教のベース・デザインを練ったのであろうか。もしそうであったならば得心が行く景色と風情だ。

苔庭
富士見亭の北側一帯は苔庭と称するエリア。苔と冠するだけあって100種類以上の苔類、地衣類が繁茂しているそうだ。午後も時間が進み陽射しが傾いて来ていたので照度が下がって綺麗には撮影できなかった。それでも鬱蒼とした木々の枝葉を通して照射される日の光に照らされた幻想的な苔の姿を見ることができた。




神仙郷の最後、太鼓橋
これを渡り、最初に門をくぐった質素な玄関を出て箱根美術館を後にした。この時点で実は地域クーポン券がまだ残っていた。強羅から登山鉄道を乗り継いで下に降り、小田原駅前の専門店で絶品の金目の干物などを買ってクーポンは使い切った。


美術館データ

神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
電話:0460-82-2623
営業:4月~11月:9:30~16:30
12月~3月:9:30~16:00
休館:木曜日(祝休日の場合は開館)、年末年始
最寄:箱根登山ケーブルカー 公園上 1分
http://www.moaart.or.jp/hakone/
今日の一曲
※箱根美術館の章ではお休みする。

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