2008年 10月 14日
Brahms: Sym#2@Skrowaczewski/読響 |
今年の初め頃のDENONの新譜で、スクロヴァ・読売日響のブラームス2番とメシアンをカップリングしたSACDハイブリッド。DENONのCDを買うのは実に久し振り。嫌っていたわけではないが食指が動くアーティストがいないというそれだけの理由だが。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2654905
1. ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73
2. メシアン:われら死者の復活を持ち望む(1964)
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮 読売日本交響楽団
スクロヴァがアルブレヒトの後任として読売日響の常任に就いてからは一度か二度しか聴いていないが、これはそのときの模様を池袋・芸劇で収録したCDで、聴衆の一人に自分も入っているという意識もあって買ったもの。で、日記を調べたらこの日のコンサートのことは書いていなかった。大型連休の前あたりでバタバタしていたからだろうか。
改めて聴き返すと、実に骨格の太い堂々たる解釈であり、それでいて細部にまで気を配った見通しの良い指揮だ。1楽章は割と遅い入りだが、徐々にアチェレランドが効いてきてポップで爽やか、のどかな風情が色濃く出て秀逸。ブラスセクションの巧さとオーボエなどの木管が読響の強点を見せつける。続く緩徐楽章でも木管が伸びやかに活躍、三楽章では弦がゴリゴリと元気だ。そしてフィナーレは入りこそ緩やかなものの全奏に次ぐ全奏で歓喜のコーダへと向かう。
スクロヴァは高齢なのだがこうやって音を聴いている限りはその片鱗を伺うことが出来ない。但し温度感は比較的低くて、快活ながら一部醒めた冷静さは年齢を重ねた結果ゆえかも知れない。実物を見ると、登壇するまでの足取りは危なっかしいものがありヒヤリとするのだが、ひとたび腕を振り下ろすや、最後まで息つくこともなく颯爽と走り抜ける様は矍鑠という範囲を超えた元気さだ。
普段の読響は多少破綻気味に荒っぽい元気さが特徴なのだが、この演奏に関しては滑らかで緻密、冷静な出来上がりだ。
(録音評)
DENONレーベル、COGQ29、SACDハイブリッド。録音は2007年4月27日、東京芸術劇場。96kHz/24bit録音とある通り、高解像度の極みのような鮮烈な音質だ。
音場展開は中庸程度で残響も思ったより多くはない。芸劇の残響はもっと豊かに拡散するのだが、その特徴が少し削がれている。それと、ちょっとオンマイク気味で左右への展開は拡がり気味だ。楽器の位置も音もほぼ忠実に聞こえるのだが、但しVn始め弦の音がか細く美音過ぎる。読響の弦はもっとザラ付いて太いはずなのだがこれはどうしたことか。伝統的なDENONらしい剛健な図太い音で普通に調音すればリアルさ倍増で、なにもこんなに美麗なまとめ方をする必要もなかろうに、と思う。
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1. ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73
2. メシアン:われら死者の復活を持ち望む(1964)
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮 読売日本交響楽団
スクロヴァがアルブレヒトの後任として読売日響の常任に就いてからは一度か二度しか聴いていないが、これはそのときの模様を池袋・芸劇で収録したCDで、聴衆の一人に自分も入っているという意識もあって買ったもの。で、日記を調べたらこの日のコンサートのことは書いていなかった。大型連休の前あたりでバタバタしていたからだろうか。
改めて聴き返すと、実に骨格の太い堂々たる解釈であり、それでいて細部にまで気を配った見通しの良い指揮だ。1楽章は割と遅い入りだが、徐々にアチェレランドが効いてきてポップで爽やか、のどかな風情が色濃く出て秀逸。ブラスセクションの巧さとオーボエなどの木管が読響の強点を見せつける。続く緩徐楽章でも木管が伸びやかに活躍、三楽章では弦がゴリゴリと元気だ。そしてフィナーレは入りこそ緩やかなものの全奏に次ぐ全奏で歓喜のコーダへと向かう。
スクロヴァは高齢なのだがこうやって音を聴いている限りはその片鱗を伺うことが出来ない。但し温度感は比較的低くて、快活ながら一部醒めた冷静さは年齢を重ねた結果ゆえかも知れない。実物を見ると、登壇するまでの足取りは危なっかしいものがありヒヤリとするのだが、ひとたび腕を振り下ろすや、最後まで息つくこともなく颯爽と走り抜ける様は矍鑠という範囲を超えた元気さだ。
普段の読響は多少破綻気味に荒っぽい元気さが特徴なのだが、この演奏に関しては滑らかで緻密、冷静な出来上がりだ。
(録音評)
DENONレーベル、COGQ29、SACDハイブリッド。録音は2007年4月27日、東京芸術劇場。96kHz/24bit録音とある通り、高解像度の極みのような鮮烈な音質だ。
音場展開は中庸程度で残響も思ったより多くはない。芸劇の残響はもっと豊かに拡散するのだが、その特徴が少し削がれている。それと、ちょっとオンマイク気味で左右への展開は拡がり気味だ。楽器の位置も音もほぼ忠実に聞こえるのだが、但しVn始め弦の音がか細く美音過ぎる。読響の弦はもっとザラ付いて太いはずなのだがこれはどうしたことか。伝統的なDENONらしい剛健な図太い音で普通に調音すればリアルさ倍増で、なにもこんなに美麗なまとめ方をする必要もなかろうに、と思う。
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by primex64
| 2008-10-14 10:35
| Symphony
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