2008年 08月 28日
欧米のPWMアンプ事情とDIY'erの指向 - 2 |
PWMアンプを製造販売するセットメーカーの趨勢は前回まとめた通りであるが、では、DIY'er、即ち自作アンプ愛好者はどういったPWMアンプを指向し、製作して楽しんでいるのであろうか? 国内Webページを眺めてみる限り、オシレータやコンパレータなどを組み合わせたPWM変調器~ゲートドライバまでをディスクリートで設計・製作まで行っている人は非常に少数である。殆どのDIY'erは専業メーカーのPWMドライバICや、もしくはそれを実装するための基板キットを購入して楽しんでいるようだ。
圧倒的に事例が多いのが、カマデンというパーツ販売店 http://www.kamaden.com/ が数年前に発売したPWMアンプキットだ。アメリカの半導体メーカー、Tripath社のPWMドライバ、TA2020を採用した製作キットで、電源以外のパーツが全てひとまとめに同梱されていて爆発的人気を博した。「カマデン」または「カマデン TA2020」というキーワードで検索すると夥しい数のblogなど個人サイトがヒットする。

尚、カマデンの陰には隠れているが、キットの雄、秋葉原の若松通商も同等製品を商品化しているのは言うまでもない。

Tripath社はサンノゼで創業し長年に渡り各種のPWMドライバICの研究開発を行い、Class Dをもじった「Class T」なる名称で多くの製品を世に出してきた。日米の大手電機メーカーがこぞって採用し、その行く末は盤石と思われたのだが、数年前に経営悪化のためApex Microtechnologyというアリゾナの同業他社に吸収されていた。
その後Tripathブランド製品は継続的に開発・製造はされていたが、今度はApexが2007年2月にChapter 11 bankruptcy protectionを申請した。つまり日本でいえば民事再生法または更正特例法のような事業承継を申し出たわけで、承継先が見つからなければ、これは事実上の倒産ということになった訳だ。
昨年秋になりデジタルLSIメーカー大手のシーラス・ロジック(Cirrus Logic)がTripathの知的財産も込みでApexを買収したのであった。シーラスはApexの製品ラインをApex Precision Power http://www.cirrus.com/en/products/apex/index.html というブランドで再度命名して継続的に扱っているが、Tripathの製品系列とは製品番号も異なり、またピン互換も無く、オーディオに使えそうなものも少ない。これらはTripathとは全く別系統のICと言って良い。商標や意匠権の問題からか「Class T」も名乗ってはいない。
在庫ICだけとなった現在、Tripathアンプのキットは数社から発売は継続されている。有名なのは41Hzオーディオ http://41hz.com/ で、ここは相当前から基板キットをネット通販で格安販売している。ユーザ・フォーラムも充実しておりQ/Aなども容易に行えるようになっている。

因みに日本国内で一世を風靡したTA2020というICはどういったものだったのか? Tripathサイトが閉鎖されているので余所からデータシート http://www.kafka.elektroda.eu/pdf/tripath/TA2020.pdf を探してきた。TripathはICごとに評価ボードを別売しており、それのテクニカル・シートに記載されている回路を模倣するだけで新たな基板を起こすことは容易だったが、シーラスになった現在でも評価キットは発売しているようだ。
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圧倒的に事例が多いのが、カマデンというパーツ販売店 http://www.kamaden.com/ が数年前に発売したPWMアンプキットだ。アメリカの半導体メーカー、Tripath社のPWMドライバ、TA2020を採用した製作キットで、電源以外のパーツが全てひとまとめに同梱されていて爆発的人気を博した。「カマデン」または「カマデン TA2020」というキーワードで検索すると夥しい数のblogなど個人サイトがヒットする。

尚、カマデンの陰には隠れているが、キットの雄、秋葉原の若松通商も同等製品を商品化しているのは言うまでもない。

Tripath社はサンノゼで創業し長年に渡り各種のPWMドライバICの研究開発を行い、Class Dをもじった「Class T」なる名称で多くの製品を世に出してきた。日米の大手電機メーカーがこぞって採用し、その行く末は盤石と思われたのだが、数年前に経営悪化のためApex Microtechnologyというアリゾナの同業他社に吸収されていた。
その後Tripathブランド製品は継続的に開発・製造はされていたが、今度はApexが2007年2月にChapter 11 bankruptcy protectionを申請した。つまり日本でいえば民事再生法または更正特例法のような事業承継を申し出たわけで、承継先が見つからなければ、これは事実上の倒産ということになった訳だ。
昨年秋になりデジタルLSIメーカー大手のシーラス・ロジック(Cirrus Logic)がTripathの知的財産も込みでApexを買収したのであった。シーラスはApexの製品ラインをApex Precision Power http://www.cirrus.com/en/products/apex/index.html というブランドで再度命名して継続的に扱っているが、Tripathの製品系列とは製品番号も異なり、またピン互換も無く、オーディオに使えそうなものも少ない。これらはTripathとは全く別系統のICと言って良い。商標や意匠権の問題からか「Class T」も名乗ってはいない。
在庫ICだけとなった現在、Tripathアンプのキットは数社から発売は継続されている。有名なのは41Hzオーディオ http://41hz.com/ で、ここは相当前から基板キットをネット通販で格安販売している。ユーザ・フォーラムも充実しておりQ/Aなども容易に行えるようになっている。

因みに日本国内で一世を風靡したTA2020というICはどういったものだったのか? Tripathサイトが閉鎖されているので余所からデータシート http://www.kafka.elektroda.eu/pdf/tripath/TA2020.pdf を探してきた。TripathはICごとに評価ボードを別売しており、それのテクニカル・シートに記載されている回路を模倣するだけで新たな基板を起こすことは容易だったが、シーラスになった現在でも評価キットは発売しているようだ。
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by primex64
| 2008-08-28 12:03
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