2008年 08月 19日
Tchaikovsky: Sym#4 Op.36 Etc@Neeme Järvi/Gothenburg SO. |
BISの新譜からヤルヴィ父/エーテボリのチャイコ・チクルス第5弾ということで、個人的に蒐集しているチャイ4。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2722218
チャイコフスキー:交響曲全集Vol.5
・交響曲第4番ヘ短調 Op.36
・弦楽セレナード Op.48
・サマーリン追悼の悲歌
エーテボリ交響楽団
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
長男パーヴォの活躍がこのところ目覚ましく、ネーメとは彼のお父さん、と言った方が昨今では通りがよいかも知れない。父子での解釈や芸風の違いなどはこの際論じる気はないが、ま、やはり重鎮とは言えまだまだ元気なこともあってまだまだ若者には負けていられないのであった。
ネーメ率いる手兵エーテボリのチャイ4は意外なほどモデレートな入りだ。と言ってもクールなダンディズムと高速に振ったパッセージ使いは特徴的。1と3楽章のスピード感はガッティ/RPOのチャイ4ほどではないにせよ、まずまずの速度感。2楽章の緩徐部は、通常の解釈に見られるロマンティックかつ甘美なリードは皆無、ドライで淡々と進む。
で、フィナーレであるがここで一気にネーメ節が炸裂する。緻密なピンポイント爆撃のようなシャープさとエアロゾル弾頭ばりの圧倒的破壊力を見せつける。チャイ4は標準的な二管編成なのにこの4楽章だけは三管編成に増管したかの様なダイナミックレンジに膨張するのだ。ティンパニの速射とグランカッサのソニックブームも申し分ない迫力。ブラスのビーム砲が強烈に放たれる中、弦セクションがそれで覆い被されないところがさすがだ・・・。
残りのトラックは弦楽のみによるしっとりした曲で4番とは趣がガラリと変わる。弦楽セレナーデは非常に有名な曲で、チャイコフスキーがモーツァルトへのオマージュとして書いたとされる4楽章形式の佳作で、位置づけとしては室内交響曲と言って良い構成だ。というか、これ、人材派遣会社のスタッフサービスがテレビCMで流していた「オー人事!オー人事!」のバックの悲劇的なメロディ、と言った方が分かりよいかも知れない。
(録音評)
BISレーベル、BISSA1458、SACDハイブリッド。音質はどちらかというと暖色系で、残響音がとても豊富に含まれるアコースティックな仕上がりだ。決してハイスピード/ハイレゾリューションを強調した音ではなく落ち着いた大人のサウンドに仕上がっていると言える。楽器の定位はピンポイントで鋭く結ぶタイプではなく、パートごとの塊としてソフト・フォーカスで結ぶタイプ。ある意味、年代を経た歴史的ホールの音である。
CDレイヤーは全体に輪郭がはっきりして硬質なタッチとなる。但し残響の量は少々後退する。CDレイヤーの硬めの音質傾向の方が好ましいと感じられる人も多いのではないだろうか。好みは分かれるところ。
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チャイコフスキー:交響曲全集Vol.5
・交響曲第4番ヘ短調 Op.36
・弦楽セレナード Op.48
・サマーリン追悼の悲歌
エーテボリ交響楽団
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
長男パーヴォの活躍がこのところ目覚ましく、ネーメとは彼のお父さん、と言った方が昨今では通りがよいかも知れない。父子での解釈や芸風の違いなどはこの際論じる気はないが、ま、やはり重鎮とは言えまだまだ元気なこともあってまだまだ若者には負けていられないのであった。
ネーメ率いる手兵エーテボリのチャイ4は意外なほどモデレートな入りだ。と言ってもクールなダンディズムと高速に振ったパッセージ使いは特徴的。1と3楽章のスピード感はガッティ/RPOのチャイ4ほどではないにせよ、まずまずの速度感。2楽章の緩徐部は、通常の解釈に見られるロマンティックかつ甘美なリードは皆無、ドライで淡々と進む。
で、フィナーレであるがここで一気にネーメ節が炸裂する。緻密なピンポイント爆撃のようなシャープさとエアロゾル弾頭ばりの圧倒的破壊力を見せつける。チャイ4は標準的な二管編成なのにこの4楽章だけは三管編成に増管したかの様なダイナミックレンジに膨張するのだ。ティンパニの速射とグランカッサのソニックブームも申し分ない迫力。ブラスのビーム砲が強烈に放たれる中、弦セクションがそれで覆い被されないところがさすがだ・・・。
残りのトラックは弦楽のみによるしっとりした曲で4番とは趣がガラリと変わる。弦楽セレナーデは非常に有名な曲で、チャイコフスキーがモーツァルトへのオマージュとして書いたとされる4楽章形式の佳作で、位置づけとしては室内交響曲と言って良い構成だ。というか、これ、人材派遣会社のスタッフサービスがテレビCMで流していた「オー人事!オー人事!」のバックの悲劇的なメロディ、と言った方が分かりよいかも知れない。
(録音評)
BISレーベル、BISSA1458、SACDハイブリッド。音質はどちらかというと暖色系で、残響音がとても豊富に含まれるアコースティックな仕上がりだ。決してハイスピード/ハイレゾリューションを強調した音ではなく落ち着いた大人のサウンドに仕上がっていると言える。楽器の定位はピンポイントで鋭く結ぶタイプではなく、パートごとの塊としてソフト・フォーカスで結ぶタイプ。ある意味、年代を経た歴史的ホールの音である。
CDレイヤーは全体に輪郭がはっきりして硬質なタッチとなる。但し残響の量は少々後退する。CDレイヤーの硬めの音質傾向の方が好ましいと感じられる人も多いのではないだろうか。好みは分かれるところ。
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by primex64
| 2008-08-19 10:03
| Symphony
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