2008年 07月 28日
Bruckner: Sym#4@Simone Young/Hamburg PO. |
OEHMSの新譜SACDより、絶好調ヤングが振るブル4。2と3も買っていて割と好印象だった。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2725281
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(1874年初稿)
第1楽章 Allegro
第2楽章 Andante quasi allegretto
第3楽章 Sehr schnell. Trio. Im gleichen Tempo
第4楽章 Finale : Allegro moderato
ハンブルク・フィルハーモニー
シモーネ・ヤング(指揮)
ブルックナーに関しては、個人的にはその過度な催眠作用のため、殆ど聴くことはないのだが、コンサートのプログラムに取り上げられることは多く、事実このロマンティックは何度も聴いた(半分は夢の中?)。
ブルの交響曲は改訂稿がやたらとあって、そのバリエーションたるや複雑怪奇、訳の分からない状態である。その中にあってヤングのこのチクルスは初稿に拘ったシリーズで、この4番も初稿を使用している。これはとても珍しいもので、CDとしては確かロジェヴェンとインバルが出していたと思うが買ってはいない。当然、コンサートでも聴いたことはない。
で、初めて聴く初稿だが、3楽章がまるで別の曲で今まで聴いたこともないメロディと和声でちょっとつんのめるほどだ。4楽章も所々ノヴァーク版などとは風情が違いやはり別の曲では? との印象は強い。
全体としては、普通のロマンティックとして聴かなければこれはこれでフレッシュであり丁寧な解釈と演奏だと思う。演奏が優れていようがどうであろうが催眠作用は相変わらず強く、そこはブルの血統だし、いきなりのパウゼ、その沈黙から再び弦がザラザラと起きあがり、またパウゼ・・、ザラザラ・・を繰り返すあたりは正真ブルだ。忘れた頃に断片的な「ロマンティック」なフレーズが現れる愉悦(?)も健在。ヤングはその希有な美しいフレーズを増幅することなくそのままスーッと流しているところが潔いのかも知れない。
そして3楽章だが、最初に聴いたからフレッシュだと思うのだが、確かにこれは改訂を繰り返すのが頷けるほどダルで単純、旨味成分の少ない旋律と和声展開である。
なんだかんだと言いながらヤングのCDは買ってきているということは何らかの美点を感じるのだろう。今般では貴重な初稿専門チクルスとして全部買い揃えるかも知れない。
(録音評)
OEHMS Classicsレーベル、OC629、SACDハイブリッド、2007年12月1-3日、ハンブルク・ライスハレ(ムジークハレ)でのライヴ録音。プロデューサー:ディーター・エームス、レコーディング・プロデューサー:イェンス・シューネマンとある。DSDマスタリングは例によってPolyhymnia International BVが担当。
音質は極めて優秀だ。中庸よりはちょっとオフマイク気味に狙われたステージは広大で奥が深いし、楽器の配置が明瞭に見えるほどの解像度だ。Cbのレベルが少々低いのが特徴で、過度なゴリゴリ感ではなくそこはかとないサラウンド的な低域が優しいタッチで響く。
CDレイヤーの音質はSACDと殆ど差異がないが、金管セクションのブリリアンスが僅かに強調気味、奥行き方向が多少圧縮されるきらいがある。その他は殆ど聞き分けることが困難であろう。どちらのレイヤーも優秀だ。
1日1回、ポチっとクリック ! お願いします。


http://www.hmv.co.jp/product/detail/2725281
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(1874年初稿)
第1楽章 Allegro
第2楽章 Andante quasi allegretto
第3楽章 Sehr schnell. Trio. Im gleichen Tempo
第4楽章 Finale : Allegro moderato
ハンブルク・フィルハーモニー
シモーネ・ヤング(指揮)
ブルックナーに関しては、個人的にはその過度な催眠作用のため、殆ど聴くことはないのだが、コンサートのプログラムに取り上げられることは多く、事実このロマンティックは何度も聴いた(半分は夢の中?)。
ブルの交響曲は改訂稿がやたらとあって、そのバリエーションたるや複雑怪奇、訳の分からない状態である。その中にあってヤングのこのチクルスは初稿に拘ったシリーズで、この4番も初稿を使用している。これはとても珍しいもので、CDとしては確かロジェヴェンとインバルが出していたと思うが買ってはいない。当然、コンサートでも聴いたことはない。
で、初めて聴く初稿だが、3楽章がまるで別の曲で今まで聴いたこともないメロディと和声でちょっとつんのめるほどだ。4楽章も所々ノヴァーク版などとは風情が違いやはり別の曲では? との印象は強い。
全体としては、普通のロマンティックとして聴かなければこれはこれでフレッシュであり丁寧な解釈と演奏だと思う。演奏が優れていようがどうであろうが催眠作用は相変わらず強く、そこはブルの血統だし、いきなりのパウゼ、その沈黙から再び弦がザラザラと起きあがり、またパウゼ・・、ザラザラ・・を繰り返すあたりは正真ブルだ。忘れた頃に断片的な「ロマンティック」なフレーズが現れる愉悦(?)も健在。ヤングはその希有な美しいフレーズを増幅することなくそのままスーッと流しているところが潔いのかも知れない。
そして3楽章だが、最初に聴いたからフレッシュだと思うのだが、確かにこれは改訂を繰り返すのが頷けるほどダルで単純、旨味成分の少ない旋律と和声展開である。
なんだかんだと言いながらヤングのCDは買ってきているということは何らかの美点を感じるのだろう。今般では貴重な初稿専門チクルスとして全部買い揃えるかも知れない。
(録音評)
OEHMS Classicsレーベル、OC629、SACDハイブリッド、2007年12月1-3日、ハンブルク・ライスハレ(ムジークハレ)でのライヴ録音。プロデューサー:ディーター・エームス、レコーディング・プロデューサー:イェンス・シューネマンとある。DSDマスタリングは例によってPolyhymnia International BVが担当。
音質は極めて優秀だ。中庸よりはちょっとオフマイク気味に狙われたステージは広大で奥が深いし、楽器の配置が明瞭に見えるほどの解像度だ。Cbのレベルが少々低いのが特徴で、過度なゴリゴリ感ではなくそこはかとないサラウンド的な低域が優しいタッチで響く。
CDレイヤーの音質はSACDと殆ど差異がないが、金管セクションのブリリアンスが僅かに強調気味、奥行き方向が多少圧縮されるきらいがある。その他は殆ど聞き分けることが困難であろう。どちらのレイヤーも優秀だ。
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by primex64
| 2008-07-28 10:31
| Symphony
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