Fauré, Chausson: P-Quartet@Quatuor Gabriel |
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フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番 op.15
ショーソン:ピアノ四重奏曲 op.30
ガブリエル・ピアノ四重奏団
金子陽子(P)、フランソワ・ソシャール(Vn)、マルク・デスモン(Va)、ルノー・ギユー(Vc)
彼らのプロフィールがフラッシュで見られる↓
http://pagesperso-orange.fr/gabrielq/flash/ykqg_eng.swf
何とも愛らしく軽快、尚かつ緻密な演奏だろうか。フォーレのこの一番は、光で言えば仄暗いアンニュイさと時折差し込む眩さが交錯する不安定な曲なのだが、そこはそこ、やはりフランスの独特の薫りとでも言うべき乗りとテンポ取りの良さが奏功してか、可憐な演奏に仕上がっている。
一方のショーソンの作品は内向的で物静かなベースラインに、劇薬じみた激しさも併せ持つ少々暗い難曲なのだが、二楽章でVaが、そして三楽章でVcが緩徐なソロを取る場面があって、そこでは切々と多弁な心理描写も出現するというドラマティックな作品だ。ピアノが弦をしっかりと下支えするピラミッドバランスの演奏で、とても心地よい流れである。
(録音評)
MA Recordingsレーベル、MAJ-505、通常CD。2007年4月7日東京文化会館小ホールでのライヴ。尚ここでの録音は最近のリリースとしては極めて珍しいものだ。
5.6MHzでのWSD録音+マスタリングと記載されている。WSDとは1ビットDSD 2.8MHzの倍の分解能を持つファーマットらしい。マイクはB&K製でワンポイント、レコーダーはコルグのポータブルDSDレコーダーとある。http://item.rakuten.co.jp/waxmusic/ko-mr1000/ なんと楽天で買えてしまうコンシューマー製品だ。
音質は1トラックを除いて非常に良好で、PCMとは明らかに異なる地味で稠密な風合いの音質である。ワンポイントらしく楽器の定位は自然であり、かつ奏者のノイズも適度に含まれているので臨場感も抜群だ。1トラック目は何故か過大入力気味でちょっとクリップしている感じ。
ショーソンを収めた5~8トラックは素晴らしい出来映えの録音で、弦楽器の生音がここまで克明に丸々収録できていることに驚嘆する。まるで現場に座ってコンサートを聴いている様な錯覚に囚われる実在感が堪らない。
このCDは再生が難しい。2回目にしてようやくサウンドステージが構築され始めたが、最初は音場空間が乱れている感じで、楽器が左右バラバラ、巧く全体が見渡せなかった。システムをこのCDに馴染ませる必要がありそう。
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レスが遅くて、なかなかご挨拶できず・・・ごめんなさい。
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