J.S.Bach: Partita, Invention&Sinfonia@Janine Jansen |
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こちらは日本国内盤→J.S.バッハ:インヴェンションとパルティータ
※ジャケットデザインが全然違う!
J.S.バッハ:
・無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調 BWV1004
・2声のインヴェンション BWV772a-786(ヴァイオリンとヴィオラ編曲版)
・3声のインヴェンション BWV787-801(ヴァイオリン、ヴィオラとチェロ編曲版)
ジャニーヌ・ヤンセン(ヴァイオリン)
マクシム・リサノフ(ヴィオラ)
トルレーヴ・テデーン(チェロ)
例により抑揚の効いたバッハであって、古楽スタイルの求道的な解釈ではない。前のヴィヴァルディの四季もそうであったが、ポップで流れるような聴きやすさに重点を置いた演奏だ。旋律は軽いアチェレランドを伴っていてドラマティック、デュナーミクも派手に入れていてVnの音色を余すところなく楽しめる趣向となっている。
名曲パルティータ2番だが、やはり軽めで歌うような解釈で、これは好みが分かれるところだろう。ムローヴァの重厚なバッハと比較してはならないし、クイケンらの古楽オリジナル主義と云々するのも的はずれ。そう言った正統を目指した演奏ではなく、あくまでもジャニーヌ・ヤンセンの世界だと思って聴かないと裏切られる。
3声の編曲版インヴェンションはかなり楽しめる乗りで、VaもVcも相当に巧いのであった。しかし、ピアノを習い始めて数年で課題として与えられるインヴェンションとは懐かしい・・。
(録音評)
録音は2007年4月、ベルリンとある。全体に音色は明るく、DECCAにしては珍しく少々の艶が乗っており、ストラディバリの美点を僅かに強調する風情だ。
音像は引き締まっていてジャニーヌの弾く名器Vnがど真ん中にビシッと定位する。2声、3声の方も定位は良好で音像の肥大も認められない。演奏ノイズが押さえられた静かな背景のためかリアル感は今一歩であるがなかなかにまとまった好録音と言えよう。
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