Isavelle Faust Recital

昨晩はwhitewindyさんのご厚意でイザベル・ファウストのリサイタルを聴いてきた。場所は銀座の王子ホール。ファウストは日本ではまだメジャーとは言えないが、去年の今頃に入手したこのアルバムを聴いて以来、その巧さに着目していた。



ベートーヴェン：　Vnソナタ　第7番　ハ短調　Op.30-2
プロコフィエフ：　Vnソナタ　第1番　ヘ短調　Op.80
フランク：　VnとPfのためのソナタ　イ長調

アンコール：フォーレ：ベルセウス（子守歌）Op.16

イザベル・ファウスト（ヴァイオリン）
ジルケ・アーヴェンハウス（ピアノ）

ベートーヴェンなど古典は普通に巧いが、プロコが始まった途端にステージの空気感が豹変した。やはりこの人はショーソン、ジョリベ、バルトークといった近現代路線が似合う。

フランクのソナタは、これも昨年リリースされたこのアルバムで馴染んでいたものだが、これとはまた違う図太い解釈で良かった。惜しむらくは伴奏ピアノとの微妙なタイミングにラグがあったことか（ライブでは致し方のないところでもあるが・・）。

ファウストは思っていたよりもずっと大柄な女性で、Vnの音量が大きくとてもダイナミック。パッセージの驚くほどの正確さ、起伏の大きいデュナーミクが特徴。また操弓術、擦弦技術ともに非常に優秀な演奏家だった。

なお、会場にはNHKのハイビジョンカメラが数台入って撮影していた。張り紙によればこのリサイタルの模様は後日放映されるとのことであった（日程は未定）。

whitewindyさん、ありがとうございました。


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