2007年 11月 07日
Volodos plays Liszt@Arcadi Volodos |
今日は実験的に買ったSACDハイブリッドを紹介。先日のPさん邸で催されたマイナスイオン・オフ会にlin207さんがこれと同じ音源の通常CDを持ち込まれたのだが、その時に強烈な破綻を見せており、Pさんシステムらしからぬその挙動がちょっと気になっていた。
今日のこのハイブリッド盤は春頃に国内リリースされたもので、通常CDの方はソニーミュージックエンターテインメントから昨年冬にリリースされている。尚、ハイブリッドの方はHMV店頭で"輸入盤CDどれでも2点買うと25%オフ"、つまりマルチバイ・キャンペーン対象であり、とても安かった。
(詳細は↓クリック) ※こちらは通常CD

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2543167 ※こちらはSACDハイブリッド盤
1.巡礼の年第1年 「スイス」S.160より第6曲「オーベルマンの谷」
2.巡礼の年第2年「イタリア」S.161より第2曲「物思いに沈む人」
3.2つの伝説 S.175 より第1曲
「小鳥に説教するアッシジの聖フランシスコ」
4.無調のバガテル S.216a
5、ハンガリー狂詩曲第13番イ短調
6 巡礼の年第2年「イタリア」S.161より第1曲「婚礼」
7 バッハのカンタータ「泣き、嘆き、憂い、おののき」による前奏曲 S179
8 詩的で宗教的な調べ S.173 より第7曲「葬送」
9 悲しみのゴンドラ S.200(第2版)
10 夢の中にー夜想曲S.207
Arcadi Volodos アルカディ・ヴォロドス(Pf)
アルカディ・ヴォロドスは1996年にデビューして以来、欧米では大いなる人気を博しているヴィルトゥオーゾの一人である。しかし、録音はそう多くはなく、これが5枚目? のアルバムになろうかと思う。NHK-FMでは度々取り上げられていたものの、CDは一枚も持っていなかったので丁度良かったかもしれない。
ヴォロドスはコンクール等では無冠のままニューヨーク・デビューを果たし、そしていきなりソニー・クラシカルというメジャー・レーベルとも専属契約を結んだのはセンセーショナルだったようだ。私はこの話を聞き、ラザール・ベルマンが1975年に西側デビューを飾ったときの鮮烈な印象に通ずるものを感じた。奇しくもベルマンの西側デビューはリストの超絶技巧練習曲だった。
ヴォロドスのピアノは温度感が低く、それは上部雑音が驚くほど少ない静謐なタッチから来るものであろうが、その「行儀の良さ」がとても印象的である。また、世間で言われているようなヴィルトゥオーゾ然とした、一種個性的な演奏家では決してない。
初っぱなの巡礼の年第1年オーベルマンは、大昔の話だがNHK-FMで毎朝放送されていた「大作曲家の時間」という連続番組のリスト編のテーマ曲だった。演奏は確かフランス・クリダ女史だったと思う。それがいまだに耳に焼き付いているせいか、このヴォロドスの演奏に関しては勢い評価が厳しくなってしまう。
ハンガリアン・ラプソディーは聴いていて今ひとつ楽しめない乗りで、あくまで正確な譜読みに基づいた演奏といえばそうなのかもしれないが、ちょっとエネルギーが低いというか温度感が低すぎる嫌いがある。
一方、詩的で宗教的な調べ以降に関しては滑らかで丁寧な運指と適度なアゴーギクが秀逸であり、この人の解釈上の美点が感じられる。一方の激しく病的ともいえるリスト特有の情念に関してはアンドレ・ワッツ、クリダ女史の解釈と比較したら酷かもしれない。今後の伸び代に期待を抱かされる演奏家ではある。
(録音評)
Sony Classicalレーベル(ユーロ輸入盤)、82876873802、SACDハイブリッド盤。録音:2006年5月、8月、9月23-25、ドイツとある。CDレイヤーのみの試聴。
音質は、ソニーにしては珍しく良好であり、DG的なほんのりとした艶も少々乗り、美音傾向の録音だ。多少オンマイクで音像は少し肥大する傾向もあるが許容範囲内だ。硬質でブリリアントなスタインウェイがほぼ正確に捉えられている。小菅優の録音もこの位の品位で出してあげればいいのにと思ってしまう。
ということでP邸オフで聴いたあの破綻は、このSACDハイブリッドには認められない。国内向けCD専用盤とユーロ輸入SACDハイブリッドのCDレイヤーとで調音が異なっているとしか思えない現象だ。
1日1回、ポチっとクリック ! お願いします。

今日のこのハイブリッド盤は春頃に国内リリースされたもので、通常CDの方はソニーミュージックエンターテインメントから昨年冬にリリースされている。尚、ハイブリッドの方はHMV店頭で"輸入盤CDどれでも2点買うと25%オフ"、つまりマルチバイ・キャンペーン対象であり、とても安かった。
(詳細は↓クリック) ※こちらは通常CD
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2543167 ※こちらはSACDハイブリッド盤
1.巡礼の年第1年 「スイス」S.160より第6曲「オーベルマンの谷」
2.巡礼の年第2年「イタリア」S.161より第2曲「物思いに沈む人」
3.2つの伝説 S.175 より第1曲
「小鳥に説教するアッシジの聖フランシスコ」
4.無調のバガテル S.216a
5、ハンガリー狂詩曲第13番イ短調
6 巡礼の年第2年「イタリア」S.161より第1曲「婚礼」
7 バッハのカンタータ「泣き、嘆き、憂い、おののき」による前奏曲 S179
8 詩的で宗教的な調べ S.173 より第7曲「葬送」
9 悲しみのゴンドラ S.200(第2版)
10 夢の中にー夜想曲S.207
Arcadi Volodos アルカディ・ヴォロドス(Pf)
アルカディ・ヴォロドスは1996年にデビューして以来、欧米では大いなる人気を博しているヴィルトゥオーゾの一人である。しかし、録音はそう多くはなく、これが5枚目? のアルバムになろうかと思う。NHK-FMでは度々取り上げられていたものの、CDは一枚も持っていなかったので丁度良かったかもしれない。
ヴォロドスはコンクール等では無冠のままニューヨーク・デビューを果たし、そしていきなりソニー・クラシカルというメジャー・レーベルとも専属契約を結んだのはセンセーショナルだったようだ。私はこの話を聞き、ラザール・ベルマンが1975年に西側デビューを飾ったときの鮮烈な印象に通ずるものを感じた。奇しくもベルマンの西側デビューはリストの超絶技巧練習曲だった。
ヴォロドスのピアノは温度感が低く、それは上部雑音が驚くほど少ない静謐なタッチから来るものであろうが、その「行儀の良さ」がとても印象的である。また、世間で言われているようなヴィルトゥオーゾ然とした、一種個性的な演奏家では決してない。
初っぱなの巡礼の年第1年オーベルマンは、大昔の話だがNHK-FMで毎朝放送されていた「大作曲家の時間」という連続番組のリスト編のテーマ曲だった。演奏は確かフランス・クリダ女史だったと思う。それがいまだに耳に焼き付いているせいか、このヴォロドスの演奏に関しては勢い評価が厳しくなってしまう。
ハンガリアン・ラプソディーは聴いていて今ひとつ楽しめない乗りで、あくまで正確な譜読みに基づいた演奏といえばそうなのかもしれないが、ちょっとエネルギーが低いというか温度感が低すぎる嫌いがある。
一方、詩的で宗教的な調べ以降に関しては滑らかで丁寧な運指と適度なアゴーギクが秀逸であり、この人の解釈上の美点が感じられる。一方の激しく病的ともいえるリスト特有の情念に関してはアンドレ・ワッツ、クリダ女史の解釈と比較したら酷かもしれない。今後の伸び代に期待を抱かされる演奏家ではある。
(録音評)
Sony Classicalレーベル(ユーロ輸入盤)、82876873802、SACDハイブリッド盤。録音:2006年5月、8月、9月23-25、ドイツとある。CDレイヤーのみの試聴。
音質は、ソニーにしては珍しく良好であり、DG的なほんのりとした艶も少々乗り、美音傾向の録音だ。多少オンマイクで音像は少し肥大する傾向もあるが許容範囲内だ。硬質でブリリアントなスタインウェイがほぼ正確に捉えられている。小菅優の録音もこの位の品位で出してあげればいいのにと思ってしまう。
ということでP邸オフで聴いたあの破綻は、このSACDハイブリッドには認められない。国内向けCD専用盤とユーロ輸入SACDハイブリッドのCDレイヤーとで調音が異なっているとしか思えない現象だ。
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by primex64
| 2007-11-07 10:50
| Solo - Pf
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