Schumann: Davidsbündlertänze@Claire Désert |
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Robert Schumann
Davidsbündlertänze opus 6
ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6
Intermezzi opus 4
間奏曲 Op.4
Claire Désert(Pf)
クレール・デゼール
デゼールは夏前の日記で、ドヴォルザークのスラブ舞曲(連弾)を取り上げた女流ピアニストで、La Folle Journee au JAPON(ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」)に来日して少しは知名度が上がっているかも知れないが、まぁ無名だろう。
ダヴィッド同盟舞曲集はポリーニとペライヤが記憶に残るが、デゼールのこの解釈は割と激しい起伏に富み太めの展開でありながらも繊細で軟質・優美な面も見せ、飽きない演奏だ。剛直なポリーニとは印象がガラリと違う曲想に仕上がっており、自分としては新しい局面を見せられたという感じだ。
インテルメッツォは有名な曲集であって様々なピアニストが録音しているが、これまた従来路線と一線を画する爽やかで細身、多少硬質な弾き回しで、現代のモデレートな女流という雰囲気で好感度は高い。
全体としては荒々しい熱気や激しい情念と言ったエモーションとは距離を置き、温度感は低めでありながら聴かせどころでは堂々とした自信に満ちた好演奏だ。
(録音評)
MIRAREレーベル、MIR024,通常CD。非常に滑らかで静謐そのものの録音はミレアの典型的な録り方だ。スタインウェイの音は気品があって美しく響く。残響は少なめであるがオフマイク気味のためかステージ上のパースペクティブは見晴らしがよい。演奏者の息遣い、床を踏みならすノイズが所々入っている。弦が見えるほどのリアルさを追求した作風ではないが気品に満ちた音楽性がさり気ない、なかなかの好録音である。
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