Beethoven: Eroica Op. 55@Mozart Piano Quartet |
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Ludwig van Beethoven (1770-1827)
Sinfonia eroica op. 55
(E flat major / Es-Dur)
(arr. for Piano, Violin, Viola and Violoncello
by Ferdinand Ries)
Piano Quartet op. 16
(E flat major / Es-Dur)
Mozart Piano Quartet
Paul Rivinius, piano
Mark Gothoni, violin
Hartmut Rohde, viola
Peter Horr, violoncello
中規模の交響曲をピアノ四重奏にアレンジしたものなのだが、まぁ、音の数はぐっと減ってしまうのは仕方がないだろう。しかし、この編曲ではピアノと弦による旋律と対旋律、通奏低音部がかわるがわる交代して担当するので飽きることなく楽しめる。そうか、英雄の主旋律と言うのはこう言った和声で構成されていたのか、と逆に究極のシンプルさゆえ、新鮮な驚き、発見が多いのだ。
作品16はごくオーソドックスなピアノ四重奏。だが尋常の集中力ではない緊迫感が圧倒的。巧い。
(録音評)
ドイツMDGレーベル、643 1454-2、通常CD。以前に木管楽器のみで演奏されるドビュッシー、ラヴェルなどを取り上げたときのマイナー・レーベルだが、このCDの取り組みもなかなか斬新である。音質はピュア&ナチュラルで奇を衒った所はなく、小編成ならではの分離とステージ展開も感じられる優秀録音盤。だが、地味すぎてオーディオ的快感は大きくはないかもしれない。
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