Beethoven: String Quartet Op.18 #2, 3@Quatuor Mosaiques |
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2536360
ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲集
1. 第2番 ト長調 op.18-2
2. 第3番 ニ長調 op.18-3
モザイク弦楽四重奏団
Erich Hobarth (Violin)
Andrea Bischof (Violin)
Anita Mitterer (Viola)
Christophe Coin (Cello)
Op.18は全6曲で構成される作品で、このCDには最もポピュラーな2番と3番がフィーチャーされている。ただし作曲順は出版順とは異なり、3番ニ長調、1番ヘ長調、そして2番ト長調となっていたため、他の四重奏団(例えばアルバン・ベルクSQなど)では3番→2番の順で並べているものもある。
ベートーヴェンは比較的苦手な作曲家なのだが、ピアノ独奏曲や小規模な弦楽四重奏などは聴きやすく、従って極端に忌避するものではない。
ここのところモザイクSQはチクルスでベト弦楽四重奏Op.18をnaiveに録ってきており、これで全曲が揃ったことになるらしい(他は持っていないが)。2番はとてもヴィヴィッドで、かつ抑揚の効いた演奏で、ベト作品としては珍しく、突き抜ける爽快感を味わった。ピリオド楽器を使用しているらしく弦の輝きはずば抜けており、まったりとしたSQの常識を覆すほど鮮烈な音色だし解釈も現代風で斬新。3番は、逆にゆったりとたゆたう弦の美音に浸れる優雅さで、どちらかというと癒し系の味わいだ。
(録音評)
naiveレーベル、E8902、通常CD。ウィーンでのスタジオ録音とある。naiveとしては華美さをグッと抑えた比較的地味な録音だが、楽器自体のブリリアンスが素晴らしく、これはこれでツボを抑えた調音と言えよう。距離感、残響、定位ともに申し分のないクォリティで、奏者が目の前で演奏している姿が見え隠れするリアルさ。かなりの優秀録音だ。再生装置のベーシックな能力が問われるCDといえる。貴方の装置の中にモザイクSQの面々が見えるだろうか?
録音機器:
Microphone: Neumann TLM50, KM103, Schoeps MK25
Mic Preamp: ATI8MX2
Mixer & ADC: TASCAM DM24 24/96
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このモザイクのベートーベンのシリーズ、1&4盤を店頭で見かけて
買い求めまして、音の良さと香りのあふれる様子(上手い表現で
ないですがw)に関心、次に5&6盤を購入、同傾向の音楽を
楽しんでおります。
優秀録音にも拘らず、ベーシックな能力のない我が家のセットでは
再生し切れていないなあと思いながらも、音楽の楽しさ、美しさを
感じております。マスター様のご紹介の記事を目にしたことで、この
シリーズに巡り会えたことに感謝です。もっとも、ご紹介されている
2&3盤は未購入ですがw、そのうちに・・・・・・
そうですか、モザイクSQのCDを買われましたか。彼らのヴィヴィッドな演奏は結構楽しめます。大規模オーケストラよりも取っつきやすい種類の室内楽だと思います。その分、装置のセッティングや結線を今一度確認して左右差がない様にしないと定位の悪化などが目立つと思います。
ではでは、#2,3も後日にでも揃えて下さいね(^_^)