J.S.Bach: Ouverture@BCJ/鈴木雅明 |
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Johann Sebastian Bach (1685-1750)
CD1:
1.-5. Ouverture III (Suite in D Major) BWV1068
6.-12. Ouverture I (Suite in C Major) BWV1066
13.-19. Ouverture II (Suite in B Minor) BWV1067
CD2:
1.-5. Ouverture IV (Suite in D Major) BWV1069
Bach Collegium Japan
Masaaki Suzuki - harpsichord. director
Toshio Shimada - trumpet
Masamitsu San’nomiya - oboe
Liliko Maeda - Flauto traberso
Natsumi Wakamatsu - violin
鈴木雅明指揮率いるバッハ・コレギウム・ジャパンが2005年にリリースした録音だ。トラックは例によって鈴木のアレンジによってBWV番号順によらず並べられている。彼なりに起承転結を狙った構成と思われる。
Ouverture-英語表記ではOverture-とは、古典派からロマン派期には単に「序曲」とされているが、この時代にあってバッハ自身が命名した曲名である。その由来は、これらの管弦楽組曲がルイ14世のフランス王朝統治の幕開けへの序章、と位置付けたから、と言われている。
BWV1068の第二楽章はエール(Air)で、緩やかな旋律展開を見せる。この曲は俗に「G線上のアリア」と呼ばれている名曲で、この管弦楽組曲が原典である。
フラウト・トラベルソには前田りり子を迎えていて、彼女独特のパンチの効いたスパイスが随所に現れる。勿論、この曲集は協奏曲ではないのでソリストとしての参加形態ではないが、まぁ嬉しいキャスティングだ。
どの曲も若干速めのテンポで活気漲る展開を見せる。エレガントで知的、そしてお洒落な解釈であって、リヒターやレオンハルトの時代のようなどんよりとした仄暗さ、カビ臭さは微塵もない。現代的で素晴らしい出来映えだ。
(録音評)
BISレーベル、2005年8月リリースのSACDハイブリッド2枚組。2枚組ではあるが価格は一枚物と同じということで大変にお買い得である。
CDレイヤーのみの試聴。非常に素晴らしい音質だ。収録は例によって神戸松蔭女子学院大学のチャペルで、残響が自然で高貴、全ての楽器が美しく際立っている。音質は素晴らしいの一言に尽きる。バロックアンサンブル録音としては当代最高峰の録音と言いきって良いだろう。
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福岡公演、楽しみですね。しかし、ブランデンブルグ全曲とは時間的には少しタフなプログラムですな~。