2007年 07月 10日
Schnittke: Sym#0, Nagasaki@Hughes,Cape PO. |
ある閣僚が原爆に関する不用意な発言で辞任した。というわけではないが、今日はシュニトケの交響曲第0番と、オラトリオ「長崎」。尚、この原爆を扱ったオラトリオは史上初録音らしい。しかも、ひょっとしてアフリカ大陸で録音されたものを聴くのは私にとっては初めての経験かも知れない。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2551784
ALFRED SCHNITTKE (1934-1998)
Symphony No. 0
1. Allegro ma non troppo
2. Allegro vivace
3. Andante
4. Allegro
Nagasaki
1. Nagasaki, City of Grief
2. The Morning
3. On That Fateful Day
4. On the Ashes
5. The Sun of Peace
Hanneli Rupert(Ms)
Cape Town Opera Voice of the Nation
Cape Philharmonic Orchestra
Owain Arwel Hughes(dir)
交響曲第0番は、シュニトケの学生時代の習作というが、なかなかの完成度。モチーフはシベリウス的な冷涼感を含んだもので、主題はショスタコの作品群のどれかに酷似している。調性や和声、リズムのとり方はある時はショスタコ、そしてある時はバルトークを想起させるもの。
以下、ライナーから(和訳はちょっと怪しいかも・・)
オラトリオ「長崎」は1958年の作曲、1959年の初演と言うか。この年は私の生まれた年だ。全5部で構成され、長崎に原爆が落とされた直後からその後の情景までを詩人・米田栄作の「焼け跡にて」、「川よとわに美しく」、島崎藤村の「朝の歌」のロシア語訳、アナトーリー・ソフローノフ、ゲオルギー・フェレの詩を使って歌い上げている。
1.長崎-悲しみの町 2.朝 3.この辛き日に 4.焼け跡にて 5.世界の太陽
第1部は非常に重苦しい長崎の情景(らしい)、第2部は島崎藤村の朝の歌から、何故か爽やかな雰囲気を醸していて次の場面を襲う惨劇を暗示している。第3部では俄に悲劇的に転じ、原爆が落とされた悲惨な情景が映し出され、第4部では米田栄作の詩(焼け跡の情景)をMsが悲愴に満ち、切々と歌う。第5部では「朝日の光に照らされる長崎が、私たちの国がなんと美しいかを思い出させてくれる」と歌い上げる。
---
この作品は、ソ連=作曲当時は冷戦の真っ只中の旧体制=が、人類史上初めて核兵器を人間に使った軍国主義アメリカの非人道性を非難した政治的な作品である。その点では体制派のための鞄持ち交響曲をたくさん書いたショスタコに通ずるものはある。但し、パロディ的な要素は皆無であり、かなり真面目で捻りのない秀作だ。
(録音評)
BISレーベルの一般CD、CD-1647、南アフリカのケープタウン・シティ・ホールでの収録とある。24bit/96kHzのハイビットPCM録音。http://www.cpo.org.za/index.q
いかにもBISらしい地味で高解像度の録音であり、サウンドステージの奥行きの深さ、左右方向の拡がり、楽器の分離ともに申し分ない出来映えだ。レンジ感、特にローエンド方向への伸びは素晴らしいものがあり、コンバス、グランカッサなどは大変に生々しく収録されている。
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http://www.hmv.co.jp/product/detail/2551784
ALFRED SCHNITTKE (1934-1998)
Symphony No. 0
1. Allegro ma non troppo
2. Allegro vivace
3. Andante
4. Allegro
Nagasaki
1. Nagasaki, City of Grief
2. The Morning
3. On That Fateful Day
4. On the Ashes
5. The Sun of Peace
Hanneli Rupert(Ms)
Cape Town Opera Voice of the Nation
Cape Philharmonic Orchestra
Owain Arwel Hughes(dir)
交響曲第0番は、シュニトケの学生時代の習作というが、なかなかの完成度。モチーフはシベリウス的な冷涼感を含んだもので、主題はショスタコの作品群のどれかに酷似している。調性や和声、リズムのとり方はある時はショスタコ、そしてある時はバルトークを想起させるもの。
以下、ライナーから(和訳はちょっと怪しいかも・・)
オラトリオ「長崎」は1958年の作曲、1959年の初演と言うか。この年は私の生まれた年だ。全5部で構成され、長崎に原爆が落とされた直後からその後の情景までを詩人・米田栄作の「焼け跡にて」、「川よとわに美しく」、島崎藤村の「朝の歌」のロシア語訳、アナトーリー・ソフローノフ、ゲオルギー・フェレの詩を使って歌い上げている。
1.長崎-悲しみの町 2.朝 3.この辛き日に 4.焼け跡にて 5.世界の太陽
第1部は非常に重苦しい長崎の情景(らしい)、第2部は島崎藤村の朝の歌から、何故か爽やかな雰囲気を醸していて次の場面を襲う惨劇を暗示している。第3部では俄に悲劇的に転じ、原爆が落とされた悲惨な情景が映し出され、第4部では米田栄作の詩(焼け跡の情景)をMsが悲愴に満ち、切々と歌う。第5部では「朝日の光に照らされる長崎が、私たちの国がなんと美しいかを思い出させてくれる」と歌い上げる。
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この作品は、ソ連=作曲当時は冷戦の真っ只中の旧体制=が、人類史上初めて核兵器を人間に使った軍国主義アメリカの非人道性を非難した政治的な作品である。その点では体制派のための鞄持ち交響曲をたくさん書いたショスタコに通ずるものはある。但し、パロディ的な要素は皆無であり、かなり真面目で捻りのない秀作だ。
(録音評)
BISレーベルの一般CD、CD-1647、南アフリカのケープタウン・シティ・ホールでの収録とある。24bit/96kHzのハイビットPCM録音。http://www.cpo.org.za/index.q
いかにもBISらしい地味で高解像度の録音であり、サウンドステージの奥行きの深さ、左右方向の拡がり、楽器の分離ともに申し分ない出来映えだ。レンジ感、特にローエンド方向への伸びは素晴らしいものがあり、コンバス、グランカッサなどは大変に生々しく収録されている。
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by primex64
| 2007-07-10 09:28
| Symphony
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