Dvorak: Dances Slaves@Desert, Strosser |
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Antonin Dvorak: Slavonic Dances Op.46; Op.72 (For 4 Hands)
La Folle Journee 2007 Live
Claire Desert(Pf), Emmanuel Strosser(Pf)
La Folle Journée de Nantes(ラ・フォル・ジュルネ・デ・ナント)というフランスの小さな港町で開催された音楽祭でのライブ録音。この音楽祭、実はこのところ毎年有楽町の東京国際フォーラムで開かれているLa Folle Journée au JAPON(ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」)の親というか本家本元であり、2月にナント市で上演された内容がそのまま5月、有楽町に演奏者ごとやって来るという仕掛けだ。
スラブ舞曲・第1集(Op.46 B.78)
(ハ長調/ホ短調/変イ長調/ヘ長調/イ長調/ニ長調/ハ短調 /ト短調)
スラブ舞曲・第2集(Op.72 B.145)
(ロ長調/ホ短調/ヘ長調/変ニ長調/変ロ短調/変ロ長調/ハ長調/変イ長調)
いずれも8曲で構成されるスラヴ民族色の強い、激しく時に猥雑な音楽で、どちらの作品もオーケストラ版が有名、また、新世界のコンサートなどでは一部分がアンコールに使われたりする便利でポピュラーな曲集なのだ。
但し、このどちらの作品も作曲されたときは四手のためのピアノ連弾曲であり、オーケストレーションされたのは後の話しだ。従ってこのCDに収録されているのは正統的な原曲と言える。
演奏に関しては叙情的にして情熱的、スピード感を演出するアチェレランドとリタルダンドの交錯、激しいデュナーミクとテンポ・ルバートの連続で手に汗握る展開である。音の数が多いので連弾だと分かるが、時に独奏ピアノではないかと思うほど音色が均質でぶれがなく、息がピッタリ合いすぎている感じだ。
(録音評)
最近のお気に入り仏マイナー・レーベルのうちの一つ、MIRAREレーベルの通常CD(MIR042)、録音は2007年2月、フランス・ナント市コンベンションセンター:シテ・デ・コングレでのライヴ録音とある。
ライヴとは思えない静謐な録音だ。音量をかなり上げると背景ノイズが入っていることが確認できる。しかし、通常音量でそれが分かることはないだろう。
スタインウェイが肥大せず、また遠方に離れすぎず、ちょうど良い距離感に設置され、そこで熱狂の四手連弾が繰り広げられる。ステージには程良い残響があって、ピアノの音色との調和が美しい。
レンナー・ハンマーが打ち下ろされる瞬間、ダンパーが弦を掴む瞬間、サスティンペダルが踏み込まれたときのアクション機構の瞬間移動、スチール製フレームが低音弦に共振する様・・・、と、ありとあらゆるピアノの音が詰め込まれている非常にリアルなピアノ録音で、今まで手にしたスタインウェイの録音の中でも群を抜く美しさ、そして等身大の実体感なのだ。
どうすればこんなに上手く録音できるのだろうか・・。全16曲が終わった直後、狂喜乱舞する聴衆の拍手、ブラボー・コールによりこれがライブ収録であることを思い出させられた。
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注文、半年以上の入荷待ちを経て、めでたくHMVで商品入手とあいなりました。
うーん、素晴らしい・・・・・・確かに4手連弾なのでしょうが、あまりに合いすぎていて、時にソロに聴こえるような。私はクラシックギターが好きでして、夫婦デュオのイダ・プレスティとアレキサンドル・ラゴヤのギター二重奏を思い出してしまいました。あちらも、早弾きから「溜め」まで気持ちの悪いくらい揃ってます。
ただし、一緒に買ったミケランジェリのFM東京ライブ2枚組(時代を考えれば超高音質のライブ!)の貫録と迫力が凄すぎて、ちょっとスラブ舞曲の旗色が悪いのは内緒ですw
一緒に、ヌーブルジェのベートーベン・ソナタを注文したのですが、メーカー切れで入荷待ち。マスター様のご紹介が効いている?w
こちらも楽しみです。
引き続いて、良質の音楽CDをご紹介くださるように切にお願いします。
あと、音楽とグルメの比率をせめて1:2にして頂ければ(爆
ではでは。
>あと、音楽とグルメの比率をせめて1:2にして頂ければ(爆
あはは・・。コンデジを買ったので嬉しくて写真が増えました。それと、どうも新譜でこれは、と言うのが減ってきたようでちょっとテンション低いですorz