Debussy/Ravel works@Calefax Reed Quintet |
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Claude Debussy: Children’s Corner 子供の領分
Doctor Gradus Ad Parnassum
Jimbo's Lullaby
Serenade For the Doll
The Snow Is Dancing
The Little Shepherd
Golliwogg's Cakewalk
Claude Debussy: Six Epigraphes antiques 6つの古代墓碑銘
Pour Invoquer Pan, Dieu Du Vent D'ete
Pour Un Tombeau Sans Nom
Pour Que La Nuit Soit Propice
Pour La Danseuse Aux Crotales
Pour L'Egyptienne
Pour Remercier La Pluie Au Matin
Francois Couperin/Maurice Ravel: Forlane フォルラーヌ
Maurice Ravel: Le tombeau de Couperin クープランの墓
Prelude
Fugue
Forlane
Rigaudon
Minuet
Toccata
Calefax Reed Quintet カレファクス・リード五重奏団
先日はこれらフランス楽派の作品をチェロとピアノ編曲で演奏したCDを取り上げたが、今回は5人の木管、それもリード楽器向けに編曲したもので、これは全編意外性の連続、とにかく楽しいのひと言。これらの名曲達が躍動し、ステージから零れんばかりに丁々発止とやり合うセッションにはただただ唖然とするのだ。
楽器構成はOb、Cl、A-Sax、B-Cl、Fgで、バスクラの意外なほどの重低音に驚かされる。圧巻はやはりゴリーヴォーグのケークウォークだろう。
このカレファックス五重奏団は、同じレーベルからラモー作品集やバッハのフーガの技法などもリリースしているらしく、これらにも興味がそそられる。
(録音評)
MDGレーベル、619 0658-2。驚くべき高音質盤だ。ライナーにはMDGレーベルの真髄が自慢げに書いてある。即ち、イコライジングやディレー処理などは一切使わず、厳選された響きの良いホールの音をナチュラルな楽器音とエコーのまま収録するということだ。
実際の仕上がりはまさにその通りの音であって、豊饒に円やかに、時に鋭く迫り来るリード楽器の音色がふくよかな残響と共に精密に収録されているのだ。PLAYボタンを押した瞬間に部屋全体の空気が一変する。そして眼前に演奏者が並んで躍動しながら演奏を始めるのだが、これがオーディオ装置から発せられる音だとは俄には信じられない。
ローレベルの空間情報がふんだんに含まれるこのCD再生にあたっては、弱音部のディテールが最大限に引き出されるように留意したいもの。強奏部での音数の多さは圧倒的ながら、弱音に振れると一気に痩せ細り、こぢんまりとした音場・音像となり易い傾向のCDと見た。
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