2007年 06月 11日
Klicka: Organ Fantasias@Estellet-Brun |
今日はマイナーで珍しいこのCD。先日のPさん邸オフ会で紹介した優秀録音だ。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2501275
チェコ国民楽派のオルガンの巨匠 ヨゼフ・クリツカ(1855~1937)
1. 聖ヴェンツェスラスのコラールによる演奏会用幻想曲
2. 演奏会用幻想曲 嬰ヘ短調
3. ハルモニウムのための「伝説」(オルガン編曲:M.エステレ=ブラン)
4. 演奏会用幻想曲 ハ短調
ミシェル・エステレ=ブラン(オルガン)
ジャケットはチェコ時代にアルフォンソ・ミュッシャが描いた歴史的宗教絵画が埋め尽くされた非常に美しい装丁だ。そのイメージにたがわない品のある美しいオルガン曲集だ。
以下、添付されている日本語解説から抜粋:
クリツカはヤナーチェクと同門・同世代で、祖国の音楽の復興に大きな役割を果たしたボヘミアの作曲家ヨゼフ・クリツカ(1855~1937)。古風なコラールや民謡旋律を素材にしつつ、後期ロマン派風の濃厚な和声と豊かな色彩感が魅力。クリツカ作品のリリースは国内初登場、貴重な録音だ。
---
曲はリストの私的で宗教的な調べや巡礼の年のペトラルカのソネットを思わせる荘厳で敬虔さを漂わせた気品溢れる作風だ。解説にあるように、確かにブルックナーのような予測を超えたような和声とリズムが所々で展開され、ただただ重々しいだけ、ただただ脳天気なだけのコラールではなくドラマティックな聴かせどころが随所に散りばめられている。
聖ヴェンツェスラスのコラールによる演奏会用幻想曲は20分を超える大作だが、途中でストップが切り換えられて鐘の音がしてちょっとビックリ。それがまた爽快で伸びやかな効果を引き出している。
(録音評)
Alphaレーベル、ALPHA106。マーキュリーが輸入するこのレーベルは他にも意欲的で大胆な企画が多くあり、これからちょっと注目したいマイナー・レーベルだ。http://www.mercury-coo.com/alphaindex06.htm
パリの聖ジョセフ=デ=ナシオン教会のシュトルツ・オルガンでの演奏を収録したものであるが、この中規模の礼拝堂に設置された中規模オルガンの響きは深く、ふくよかに包み込んでくる柔らかな感触が独特である。
このオルガンは先の大戦で破損していたのを近年になって修復したものであり、クリツカの時代に使用されたとされるプラハ・ルドルフィヌムにあった楽器とほぼ同等らしいとのこと、一応ピリオド楽器に拘った企画である。
音質は極めて優秀。オルガンの各ハイプ、ストップごとの音の配合はもとより、礼拝堂の長く気品のある残響まで克明に捉えている。確かに貴重な録音だ。
1日1回、ポチっとクリック ! お願いします。


http://www.hmv.co.jp/product/detail/2501275
チェコ国民楽派のオルガンの巨匠 ヨゼフ・クリツカ(1855~1937)
1. 聖ヴェンツェスラスのコラールによる演奏会用幻想曲
2. 演奏会用幻想曲 嬰ヘ短調
3. ハルモニウムのための「伝説」(オルガン編曲:M.エステレ=ブラン)
4. 演奏会用幻想曲 ハ短調
ミシェル・エステレ=ブラン(オルガン)
ジャケットはチェコ時代にアルフォンソ・ミュッシャが描いた歴史的宗教絵画が埋め尽くされた非常に美しい装丁だ。そのイメージにたがわない品のある美しいオルガン曲集だ。
以下、添付されている日本語解説から抜粋:
クリツカはヤナーチェクと同門・同世代で、祖国の音楽の復興に大きな役割を果たしたボヘミアの作曲家ヨゼフ・クリツカ(1855~1937)。古風なコラールや民謡旋律を素材にしつつ、後期ロマン派風の濃厚な和声と豊かな色彩感が魅力。クリツカ作品のリリースは国内初登場、貴重な録音だ。
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曲はリストの私的で宗教的な調べや巡礼の年のペトラルカのソネットを思わせる荘厳で敬虔さを漂わせた気品溢れる作風だ。解説にあるように、確かにブルックナーのような予測を超えたような和声とリズムが所々で展開され、ただただ重々しいだけ、ただただ脳天気なだけのコラールではなくドラマティックな聴かせどころが随所に散りばめられている。
聖ヴェンツェスラスのコラールによる演奏会用幻想曲は20分を超える大作だが、途中でストップが切り換えられて鐘の音がしてちょっとビックリ。それがまた爽快で伸びやかな効果を引き出している。
(録音評)
Alphaレーベル、ALPHA106。マーキュリーが輸入するこのレーベルは他にも意欲的で大胆な企画が多くあり、これからちょっと注目したいマイナー・レーベルだ。http://www.mercury-coo.com/alphaindex06.htm
パリの聖ジョセフ=デ=ナシオン教会のシュトルツ・オルガンでの演奏を収録したものであるが、この中規模の礼拝堂に設置された中規模オルガンの響きは深く、ふくよかに包み込んでくる柔らかな感触が独特である。
このオルガンは先の大戦で破損していたのを近年になって修復したものであり、クリツカの時代に使用されたとされるプラハ・ルドルフィヌムにあった楽器とほぼ同等らしいとのこと、一応ピリオド楽器に拘った企画である。
音質は極めて優秀。オルガンの各ハイプ、ストップごとの音の配合はもとより、礼拝堂の長く気品のある残響まで克明に捉えている。確かに貴重な録音だ。
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by primex64
| 2007-06-11 09:56
| Solo - Cem/Org
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