2007年 06月 05日
Mozart: Sonatas Vol.4@Podger,Cooper |
今日は苦手のモーツァルトでこれだ。新譜の棚で見つけたが、見覚えある曲が並んでいたので思わず籠に入れたもの。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2541444
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.4
・ヴァイオリン・ソナタ第26番変ホ長調 K.302(293b)
・ヴァイオリン・ソナタ第4番ト長調 K.9
・ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調 K.304(300c)
・ヴァイオリン・ソナタ第14番ニ長調 K.29
・ヴァイオリン・ソナタ第42番イ長調 K.526
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)
ゲイリー・クーパー(フォルテピアノ)
これまたピリオド楽器による演奏で、これはモーツァルトだ。このCDは、ヴァイオリン・ソナタの全集シリーズで既にVol.1~Vol.3までがヒットしたものの後続。
モーツァルトが苦手になったのは大学を出て暫くしてであり、その前は良く聴いていたし、LP時代にはソナタ全集なども持っていて愛聴していた。K.302やK.303はユーディ・メニューインやサルバトーレ・アッカルドによる演奏をよく聴いたものだ。
しかし、これは久し振りにヴィヴィッドに聴かせるモーツァルトであり、これならこのシリーズ全集を揃えても価値はあると思われた一枚だ。なんともエネルギッシュだが抑揚が効いた新しい解釈、ムター(=ムーツァルト?)などのバター臭くてコッテリ粘度の高い演奏とは一線を画している。これくらいならばずっと聴いていても苦にはならないのである。
但し、このヴィヴァルディ的とも言える脳天気さを湛えたモーツァルトは嫌いだ、という人には向かないかも知れない。そういった人は眉間に皺を寄せてムーツァルトなぞ聴いていれば宜しい。
ポジャーという人の弾くバロック・ヴァイオリンは軽快にして少々の愁いを含むなかなかの美音だが、ストラディバリやガルネリと言ったイタリア銘器とは響きが明らかに違って解放的だ。また、モーツァルトの時代に主として使われたとされるフォルテピアノが音色的にも音圧的にもジャスト・フィットしているし、このクーパーという青年の飄々とした弾き転がしが心地よい。
(録音評)
Channel ClassicsレーベルのSACDハイブリッド(CCS SA 24607)。CDレイヤーのみの試聴。
バロック・ヴァイオリンが眼前でいきなり鳴り始めてビックリする。エコー成分の多い背景に小柄なフォルテピアノ、手前にバロック・ヴァイオリンがくっきりと定位する、驚くべき超高音質盤だ。
演奏内容と相俟って明るく屈託のない収録である。一瞬には高演色な調音と思われるが、実はそういった音色の楽器とホールなのである。擦弦や送弓に伴うノイズがそこそこ録られていてなかなかに生々しい録音だ。音楽ファンもオーディオファンも満足の一枚ではないだろうか。
1日1回、ポチっとクリック ! お願いします。


http://www.hmv.co.jp/product/detail/2541444
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.4
・ヴァイオリン・ソナタ第26番変ホ長調 K.302(293b)
・ヴァイオリン・ソナタ第4番ト長調 K.9
・ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調 K.304(300c)
・ヴァイオリン・ソナタ第14番ニ長調 K.29
・ヴァイオリン・ソナタ第42番イ長調 K.526
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)
ゲイリー・クーパー(フォルテピアノ)
これまたピリオド楽器による演奏で、これはモーツァルトだ。このCDは、ヴァイオリン・ソナタの全集シリーズで既にVol.1~Vol.3までがヒットしたものの後続。
モーツァルトが苦手になったのは大学を出て暫くしてであり、その前は良く聴いていたし、LP時代にはソナタ全集なども持っていて愛聴していた。K.302やK.303はユーディ・メニューインやサルバトーレ・アッカルドによる演奏をよく聴いたものだ。
しかし、これは久し振りにヴィヴィッドに聴かせるモーツァルトであり、これならこのシリーズ全集を揃えても価値はあると思われた一枚だ。なんともエネルギッシュだが抑揚が効いた新しい解釈、ムター(=ムーツァルト?)などのバター臭くてコッテリ粘度の高い演奏とは一線を画している。これくらいならばずっと聴いていても苦にはならないのである。
但し、このヴィヴァルディ的とも言える脳天気さを湛えたモーツァルトは嫌いだ、という人には向かないかも知れない。そういった人は眉間に皺を寄せてムーツァルトなぞ聴いていれば宜しい。
ポジャーという人の弾くバロック・ヴァイオリンは軽快にして少々の愁いを含むなかなかの美音だが、ストラディバリやガルネリと言ったイタリア銘器とは響きが明らかに違って解放的だ。また、モーツァルトの時代に主として使われたとされるフォルテピアノが音色的にも音圧的にもジャスト・フィットしているし、このクーパーという青年の飄々とした弾き転がしが心地よい。
(録音評)
Channel ClassicsレーベルのSACDハイブリッド(CCS SA 24607)。CDレイヤーのみの試聴。
バロック・ヴァイオリンが眼前でいきなり鳴り始めてビックリする。エコー成分の多い背景に小柄なフォルテピアノ、手前にバロック・ヴァイオリンがくっきりと定位する、驚くべき超高音質盤だ。
演奏内容と相俟って明るく屈託のない収録である。一瞬には高演色な調音と思われるが、実はそういった音色の楽器とホールなのである。擦弦や送弓に伴うノイズがそこそこ録られていてなかなかに生々しい録音だ。音楽ファンもオーディオファンも満足の一枚ではないだろうか。
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by primex64
| 2007-06-05 09:32
| Concerto - Vn
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