2007年 04月 12日
Bartok: Kossuth/Wooden Prince@Kocsis, Hungarian National PO |
ハンガロトンというハンガリーのマイナー・レーベルから。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2510223
ベラ・バルトーク
・交響詩『コシュートBB31』
・バレエ『かかし王子』全曲Op.13 BB74,Sz.60
ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団
ゾルターン・コチシュ(指揮)
この前、ギーレン/WSRの指揮で抜粋を聴いて気をよくした「かかし王子」の全曲版を新譜で見つけた。指揮はなんとゾルターン・コシチュ。それで思わず籠に入れてしまった。コシチュは若い頃に大ブレークした当時の気鋭ピアニストの一人で、日本ではデジェ・ラーンキ、アンドラーシュ・シフと人気を三分した程の大スターだった。
甘くノーブルなマスクのデジェ・ラーンキは日本の音楽愛好家のご婦人方の心を捉えたが、ちょっとワイルドで彫りの深いコシチュもまずまずの人気だった。但しピアノの方はコシチュの方が圧倒的に巧かった。
コシュートはハンガリーの革命家で、いまだ英雄といわれている人物を礼賛して書かれた作品。若い血潮が漲る初期の作品であり、Rシュトラウスのツァラツストラにインスパイアされたと言われている。
かかし王子だが、意外や意外、なかなかにドロドロとした温度感の高い演奏である。解釈が臭いとかではなく、メリハリも隈取りも明確な正攻法なのだが、ギーレンのような青白い炎が立ち上るスマートな解釈ではなく、バレエのバックの音楽をそのまま地でやった、という風情。オケコンのような多彩な器楽構成と独特の音響効果が楽しい。このオケはドイツ放送系とは違って軽く、仄かに華やかで、なおかつ巧いのであった。
コシチュはピアノと指揮では解釈が違うと思う。作曲家と同郷・ハンガリーの血が流れているのか、それともバルトークという近代作曲家の特異性から来るものか・・。なかなかに熱く味のあるアルバムで、結構気に入った。他にもこのレーベルからバルトークをリリースしているらしいので興味がそそられる。
(録音評)
HUNGAROTON CLASSICSレーベルのSACDハイブリッド。デブレツェンのバルトーク・ホールでの収録とある。中規模のホールらしく残響は短め、しかし響きはとても美しい、ニュートラルで現代的なもので無駄が一切無い。バルトークの作風に似合っていると言えば言い過ぎか?
音質は驚くべきスーパー・ハイレベルであり、ただただ凄いと言わざるを得ない。ハンガロトン恐るべし! 傾向としては大手に見られる脚色、演色は一切無くて地味で透明、ブリリアントは多少感じるがこれは明らかにホールの音色。SACDレイヤーでも聴いてみたいと思わされる一枚だ。
他のレーベルに比較しようもない独創の高音質だが、敢えて大手と比べるならばデッカ、デンオンを更に数段リファインした感じか? いや、やはり一番近いのはエームズだ。エームズのステージの奥行きを恐ろしく深くした様な懐の深い音だ。
いやはや、参ってしまった。こういうのが普通にこっそりと売られているのであった・・・。良い世の中になったものだ。
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ベラ・バルトーク
・交響詩『コシュートBB31』
・バレエ『かかし王子』全曲Op.13 BB74,Sz.60
ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団
ゾルターン・コチシュ(指揮)
この前、ギーレン/WSRの指揮で抜粋を聴いて気をよくした「かかし王子」の全曲版を新譜で見つけた。指揮はなんとゾルターン・コシチュ。それで思わず籠に入れてしまった。コシチュは若い頃に大ブレークした当時の気鋭ピアニストの一人で、日本ではデジェ・ラーンキ、アンドラーシュ・シフと人気を三分した程の大スターだった。
甘くノーブルなマスクのデジェ・ラーンキは日本の音楽愛好家のご婦人方の心を捉えたが、ちょっとワイルドで彫りの深いコシチュもまずまずの人気だった。但しピアノの方はコシチュの方が圧倒的に巧かった。
コシュートはハンガリーの革命家で、いまだ英雄といわれている人物を礼賛して書かれた作品。若い血潮が漲る初期の作品であり、Rシュトラウスのツァラツストラにインスパイアされたと言われている。
かかし王子だが、意外や意外、なかなかにドロドロとした温度感の高い演奏である。解釈が臭いとかではなく、メリハリも隈取りも明確な正攻法なのだが、ギーレンのような青白い炎が立ち上るスマートな解釈ではなく、バレエのバックの音楽をそのまま地でやった、という風情。オケコンのような多彩な器楽構成と独特の音響効果が楽しい。このオケはドイツ放送系とは違って軽く、仄かに華やかで、なおかつ巧いのであった。
コシチュはピアノと指揮では解釈が違うと思う。作曲家と同郷・ハンガリーの血が流れているのか、それともバルトークという近代作曲家の特異性から来るものか・・。なかなかに熱く味のあるアルバムで、結構気に入った。他にもこのレーベルからバルトークをリリースしているらしいので興味がそそられる。
(録音評)
HUNGAROTON CLASSICSレーベルのSACDハイブリッド。デブレツェンのバルトーク・ホールでの収録とある。中規模のホールらしく残響は短め、しかし響きはとても美しい、ニュートラルで現代的なもので無駄が一切無い。バルトークの作風に似合っていると言えば言い過ぎか?
音質は驚くべきスーパー・ハイレベルであり、ただただ凄いと言わざるを得ない。ハンガロトン恐るべし! 傾向としては大手に見られる脚色、演色は一切無くて地味で透明、ブリリアントは多少感じるがこれは明らかにホールの音色。SACDレイヤーでも聴いてみたいと思わされる一枚だ。
他のレーベルに比較しようもない独創の高音質だが、敢えて大手と比べるならばデッカ、デンオンを更に数段リファインした感じか? いや、やはり一番近いのはエームズだ。エームズのステージの奥行きを恐ろしく深くした様な懐の深い音だ。
いやはや、参ってしまった。こういうのが普通にこっそりと売られているのであった・・・。良い世の中になったものだ。
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by primex64
| 2007-04-12 09:56
| Orchestral
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