J.S.Bach: Cantata BWV16@S.Kuijken,La Petite Bande |
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・カンタータ第16番:主なる神よ,あなたを私たちは誉めたたえますBWV16
・カンタータ第153番:愛する神よ、みそなわせ、わが敵のいかにあるやをBWV153
・カンタータ第65番:彼らみなシバより来たらんBWV65
・カンタータ第154番:わが最愛のイエスは失われりBWV154
エリザベト・ヘルマンス(S)
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
ヤン・コボウ(T)
ヤン・ファン・デル・クラッベン(Br)
ラ・プティット・バンド/シギスヴァルト・クイケン(指揮)
レオンハルト、ブリュッヘン、ビルスマらと共に古楽の世界では非常に有名なクイケン兄弟の次男シギスヴァルトが率いるバロック・アンサンブル、ラ・プティット・バンドが手掛けるカンタータ全集の第4弾。
クイケン兄弟とは長男でガンバ・チェロ奏者ヴィーラント、次男でバロック・ヴァイオリン奏者のシギスヴァルト、末弟でフラウト・トラヴェルソ奏者のバルトルドのこと。長男の息子もチェンバロ奏者と古楽器製作者であり、まさに古楽一家だ。
この教会カンタータの4つの作品はライプツィッヒ時代に新年を迎えるにあたり書かれた作品。非常に清々しく爽やかなカンタータ集だ。年が明けてから買ったものだが余り聴かずに放置してきた。新年度を迎えたので再び取り出して聴いた。
BWV154は全編にテノール歌唱が付くが、このヤン・コボウという歌手は非常に上手くて、囁くような甘美な語りが癒しを与えてくれる。欧州キリスト教圏の正月がどの様な情景かは具体的に知らないが、歓喜の渦に巻き込まれるが如きの喧噪とは無縁で、穏やかな心持ちで過ごすという雰囲気が伝わってくる。
(録音評)
ACCENTレーベルのSACDハイブリッド盤。2006年1月、ブリュッセルでの録音とある。CDレイヤーでの試聴だが、音質は爽やかでハイスピード、非常に鮮度の高い仕上がりだ。声楽は割と近め、アンサンブルはヴァイオリンを最前列にして手前から奥へと重層的に配列されている。小型のオルガンも豊かに捉えられている。場所の詳細は不明だが、残響が長めの気持ちの良い空間が拡がっている。
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