2007年 04月 03日
Bartok: Wooden Prince etc.@Gielen SWR |
ドイツの放送局オケの録音でバルトークの作品。

https://tower.jp/item/2146790/
バルトーク:
バレエ 「かかし王子」 Op.13 より 組曲
管弦楽のための協奏曲
Michael Gielen
SWR Baden-Baden and Freiburg Symphony Orchestra
ミヒャエル・ギーレン指揮 南西ドイツ放送交響楽団
ギーレンは近現代ものの指揮において卓越した解釈を聴かせる巨匠だ。このかかし王子は飄々とした速度感のあるパッセージにして濃密な描き込みであり、細部から全体像に至るまで実に明晰な構図だ。非常に楽しい演奏で、変化に富む深い彫琢である。
一方のオケコンは1楽章は多少抑制気味に入るものの2楽章では緊張感がピリピリと漂う頂点を見せる。3楽章は割と瞑想的で卒のない解釈に聞こえるが、弱音に対する細やかさは聴き手の神経を磨り減らすほど研ぎ澄まされている。そして4楽章は例のショスタコ7番1楽章からのパクリによるパロディだが、ここも凄い音圧と音数の多さが光る。変形三部形式の最終楽章がこの曲が「コンチェルト」たる真骨頂となるわけだが目まぐるしく登場する各パートは重層的に、一気呵成のアチェレランドを伴って阿鼻叫喚のクライマックスへと突き進む。全体としては温度感が低い冷涼たる解釈ではあるがエネルギーが高レベルである。
オケコンは、やはり温度感が低いブーレーズ+CSO盤と聞き比べてみた。今までは一つのスタンダードだと思っていたブーレーズ盤が野暮ったく田舎臭く聞こえるのは困ったものだ。ギーレン盤は更に無駄が削ぎ落とされていて冷涼感と共に密度感も高いのだ。
(録音評)
Hanssler/SWR Musicレーベルの通常CD、録音は2006年1月30,31日、2005年12月8-14日とある。収録場所はフライブルク・コンツェルトハウスでのライブ。
音質は極めて良好で、息を呑むホールトーンと素晴らしいサウンドステージが展開される。各楽器の分離がピンポイントで素晴らしく、マルチマイクの収録と思われるのだが、実際にはそれほど多くはないマイクを使ったオーソドックスな狙い方なのだろう。
このCDはホール残響が非常に自然であることで臨場感が尋常ではない。昨今お気に入りのナイーヴのようなノーブルな香りは無いものの、実に手堅くカッチリとした音色である。ドイツやフランスの放送局が録ったCDは実に優秀だ。
これも今年最高にしてハイ・ランク入りは間違いない超優秀録音盤である。こんなCDばかり聴いていると大手レーベルの録音が味の素臭くて聴けなくなるのは困りもの。
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https://tower.jp/item/2146790/
バルトーク:
バレエ 「かかし王子」 Op.13 より 組曲
管弦楽のための協奏曲
Michael Gielen
SWR Baden-Baden and Freiburg Symphony Orchestra
ミヒャエル・ギーレン指揮 南西ドイツ放送交響楽団
ギーレンは近現代ものの指揮において卓越した解釈を聴かせる巨匠だ。このかかし王子は飄々とした速度感のあるパッセージにして濃密な描き込みであり、細部から全体像に至るまで実に明晰な構図だ。非常に楽しい演奏で、変化に富む深い彫琢である。
一方のオケコンは1楽章は多少抑制気味に入るものの2楽章では緊張感がピリピリと漂う頂点を見せる。3楽章は割と瞑想的で卒のない解釈に聞こえるが、弱音に対する細やかさは聴き手の神経を磨り減らすほど研ぎ澄まされている。そして4楽章は例のショスタコ7番1楽章からのパクリによるパロディだが、ここも凄い音圧と音数の多さが光る。変形三部形式の最終楽章がこの曲が「コンチェルト」たる真骨頂となるわけだが目まぐるしく登場する各パートは重層的に、一気呵成のアチェレランドを伴って阿鼻叫喚のクライマックスへと突き進む。全体としては温度感が低い冷涼たる解釈ではあるがエネルギーが高レベルである。
オケコンは、やはり温度感が低いブーレーズ+CSO盤と聞き比べてみた。今までは一つのスタンダードだと思っていたブーレーズ盤が野暮ったく田舎臭く聞こえるのは困ったものだ。ギーレン盤は更に無駄が削ぎ落とされていて冷涼感と共に密度感も高いのだ。
(録音評)
Hanssler/SWR Musicレーベルの通常CD、録音は2006年1月30,31日、2005年12月8-14日とある。収録場所はフライブルク・コンツェルトハウスでのライブ。
音質は極めて良好で、息を呑むホールトーンと素晴らしいサウンドステージが展開される。各楽器の分離がピンポイントで素晴らしく、マルチマイクの収録と思われるのだが、実際にはそれほど多くはないマイクを使ったオーソドックスな狙い方なのだろう。
このCDはホール残響が非常に自然であることで臨場感が尋常ではない。昨今お気に入りのナイーヴのようなノーブルな香りは無いものの、実に手堅くカッチリとした音色である。ドイツやフランスの放送局が録ったCDは実に優秀だ。
これも今年最高にしてハイ・ランク入りは間違いない超優秀録音盤である。こんなCDばかり聴いていると大手レーベルの録音が味の素臭くて聴けなくなるのは困りもの。
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by primex64
| 2007-04-03 10:25
| Orchestral
|
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