J.S.Bach/Cantatas Vol.34@BCJ |
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第1番『何と美しいことでしょう、暁の星が照り輝くのは』BWV1
第126番『我らを保たせたまえ、主よ、あなたの御言葉のもとに』BWV126
第127番『主イエス・キリスト、真の人にして神』BWV127
キャロリン・サンプソン(Sop)、ロビン・ブレイズ(A)、ゲルト・テュルク(Ten)、ペーター・コーイ(Bs)
バッハ・コレギウム・ジャパン、鈴木雅明(指揮)
BCJの演奏会は世紀末(2000年)と世紀が開けてから(2001年)に一度ずつカザルスホールで聴いたきりだった。BCJのホームページはこちら http://www.bach.co.jp/japanese_page_top.htm 日本電気(NEC)が活動経費のかなりの部分をサポートしている。コレギウムとは、聖職者たちの一団、また、相互信頼と相互尊敬の中で共通の目標を追求する集団という意味で、バロック系の楽団の名前によく使われる。
バッハ作品番号の1~524はカンタータ集であり、BWV1はそのトップの曲。教会カンタータと言うより農民カンタータのような素朴で明るい歌だ。
HMVの解説にあるようにBWV127が傑出した美しさ、また独唱としても比類なき美しさだ。キャロリン・サンプソンと言う人の声は天上から伝播してくるものかと思わされる高貴な響きで、まるで単一正弦波のような濁りのない声だ。
カンタータ集に凝ってしまうと全集を揃えたいという誘惑に駆られるかも知れず、ちょっと怖い。
(録音評)
BISレーベルのSACDハイブリッド、CDレイヤーのみの試聴。国内演奏家で国内録音ではあるが、例によって安価なユーロ輸入盤だ。
昨年、神戸松蔭女子学院チャペルでの録音。ProToolsHDでの収録で、マイクはノイマン製とある。恐らくはワンポイント録音だ。多くてもノイズマイクが数本アドオンされている程度だろう。少し硬質だが残響が非常に豊かな美しい録音で、バロック・ヴァイオリンやリコーダーの透明な音色が印象的、チンバッソなどホーンのふくよかな響きは極上だ。
残響のコントロールにおいては再生は少々難しいかも知れない。楽器音は透明だがストレートすぎる嫌いがありビームは思いのほか鋭い。左右対称のホール残響がフルに収録されている。このCDは、コヒーレントな再生環境を得た場合には無限の広がりと高さ方向が感じられる綺麗な空間を作るであろう。
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