Prokofiev: Works@Argerich,Abbado etc. |

http://www.hmv.co.jp/product/detail/941791
(国内盤はこちら↓)

これは、パノラマシリーズというユニバーサル・クラシックスの2枚組オムニバス・シリーズであり、前々から一つは買ってみようと思っていたもの。
http://www.universal-music.co.jp/classics/release/panorama/panorama.html
DGのみならず、デッカやフィリップス原盤からも厳選するという巨大合併レーベル=ユニバーサルの強みを最大限に活かしたシリーズだ。同様の複数音源使用のシリーズにはSteinway Legendsがあった。
ディスク1
交響曲第1番ニ長調 作品25《古典》
ヨーロッパ室内管弦楽団 指揮: アバド(クラウディオ)
ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 作品19
ミンツ(シュロモ), シカゴ交響楽団 指揮: アバド(クラウディオ)
組曲 ロメオとジュリエット
ワシントン・ナショナル交響楽団
指揮: ロストロポーヴィチ(ムスティスラフ)
カンタータ アレクサンドル・ネフスキー 作品78から 第6曲死者の戦場
ロンドン交響楽団 指揮: アバド(クラウディオ)
ディスク2
ピアノ協奏曲第3番ハ長調 作品26
アルゲリッチ(マルタ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮: アバド(クラウディオ)
束の間の幻影 作品22
リヒテル(スヴャトスラフ)
交響曲第5番変ロ長調 作品100
クリーヴランド管弦楽団 指揮: マゼール(ロリン)
ロミオとジュリエットはロストロの指揮によるものでゆったり、堂々としたもの。ちょっとダルでカール・ベームっぽいテンポ取りだ。
若き日のアルゲリッチが眩しいソロを聴かせている。アバドが振ったVPOは色彩感溢れる演奏。如何にもプロコといった溌剌とした名演奏だ。
リヒテルの鋼のような超絶技巧が冴え渡る懐かしい録音だ。アナログ録音ならではの緩い低音弦、ブリリアントな中~高音弦が特徴。アナログ時代のピアノ録音はどれを聴いてもホンキートンク・ピアノのようで古色蒼然としているのは何故か?
(録音評)
一枚目はDDDで、「古典」の録音は割と硬質ながら鮮明なもの。ロミオとジュリエットはふくよかで空間情報が多く入ったステージ感豊かな好録音だ。
二枚目はADDだが、音質は良い方だ。Pコンは明るく音の数も多い。腹の底を殴るような重低音は捉えられていないがレンジ的には過不足はない。リヒテルのピアノはさすがに高音質とは言えないながらオンマイクでリアルな質感だ。
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