2006年 12月 13日
SL聴き比べ:Debussy: 12 Etudes #9 |

ドビュッシーの練習曲集、2回目。
ドビュッシー Claude Debussy: 12のエチュード / 12 Etudes
第9番: 反復する音符のための #9: "Pour les notes repetees"
ピアノ: ポリーニ、内田光子
反復する短音音符、即ち同音反復の練習曲である。同音反復とは鍵盤の同じキーを2~4回、非常に短時間に連続して叩く事を意味し、トレモロとも言う。ピアノでもヴァイオリンでも終始一貫してトレモロが使われることは非常に希で、比較的長いパッセージをトレモロで弾くことが要求される曲で有名なのが、パガニーニ主題を使ったリストの鐘(ラ・カンパネラ)が挙げられる。
ポリーニは淡々と、割と一本調子でトレモロを刻んで行く。比較的太い同音反復が堂々と展開される。速度は最初から最後まだ殆ど変わることはなく速めである。全体としては3:15で弾き切っている。緩急が付いていなくて全体としてはちょっとダルかも知れない。
これに対し内田光子は多彩な緩急を付けたトレモロを展開していて、緩から急に転じる時のアチェレランド、急から緩に転じる時のリタルダンドの出し入れが目まぐるしく、非常に抑揚の効いた解釈となっている。随所に光るスフォルツァンドは目が覚めるような色彩感を放っている。全体はポリーニより僅かに遅くて3:20の演奏時間。しかし、躍動感ではポリーニを上回るものがあり時間が掛かっているとは到底思えない出来上がりだ。
この曲の場合、内田光子の方が楽しい演奏である。
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by primex64
| 2006-12-13 11:15
| Compilation
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