2006年 11月 06日
Steinway Legends: Michelangeli |
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(Arturo Benedetti Michelangeli, 1920年1月5日 – 1995年6月12日)はイタリアのピアニストで20世紀最高峰の一人といわれている。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/1239461
D.スカルラッティ:ソナタ ハ短調K11、ト短調K158、イ長調K322
ベートーヴェン:ピアノソナタ第4番変ホ長調 作品7
ブラームス:バラード作品10-1 「エドワード」
ドビュッシー:映像 第1集 第1曲「水に映る影」
ドビュッシー:映像 第2集 第2曲「そして月は荒れた寺院に落ちる」
ドビュッシー:映像 第2集 第3曲「金色の魚」
ドビュッシー:子供の領分
もともとミケランジェリは録音嫌いで有名であり、残されたCDは少ない。また、完璧主義者だったのでちょっとでも調子が悪かったり気分が乗らなかったら平気でリサイタルをキャンセルしたのも有名な話しだ。
このCDに入っている演奏はどれも素晴らしい出来だ。スカルラッティはミケランジェリにしては感情移入も少なく割と淡々と弾いているが弱音部のコントロールが常人では無理と思われる精密さである。やはりドビュッシー、特に子供の領分は白眉だ。ミケランジェリ独特の激しいアゴーギグがドビュッシーの白日夢のように揺らいだ旋律とベストマッチしている。夢見心地の作品群を堪能しよう。
詳しくはWikipediaを参照して欲しいのだが、ミケランジェリはフィンガー・キー・ノイズ(日本では上部雑音という)という指が鍵盤に当たる時に発するカチカチという音を極端に嫌ったピアニストの一人であり、そのため指を常に鍵盤から離さず「摺り指」で弾いた人だ。そのためか指の鍵盤間の移動が一部不自然になることがあってそれが独特のアゴーギグを生み出したようだ。
ミケランジェリの二枚目。
ショパン: バラード第1番 ト短調 作品23
ショパン: スケルツォ第2番 変ロ短調 作品31
ショパン: マズルカ第24番 ハ長調 作品33-4
ショパン: 前奏曲 嬰ハ短調 作品45
シューマン: ウィーンの謝肉祭 作品26
シューベルト: ピアノ・ソナタ第4番 イ短調 D537
ショパンのように緩急が短時間で恐ろしく入れ替わる曲になるとミケランジェリのアゴーギク、というかテンポ・ルバートの功罪が明らかになる。
速いパッセージでのfinger-key noiseを極端に嫌うため腕を打ち下ろすことは決してしないので、どうしてもスラーを掛けたようなレガート表現となってしまう。
しかし、それも速度的に限度があるのでどうしても楽譜上速いパッセージは遅めに通過せざるを得なく、そうなるとある小節が間延びして、ある意味破綻しかけて次の小節まで突入するのだ。そしてそれを取り戻そうとする心理が作用するためか疎らなパッセージを速めに弾き抜けるということを繰り返すのだ。
ここに収録されているショパンのバラードはレガート表現で違和感がない作品だが、スケルツォおよびマズルカは非常に速い16分音符が連続するシンコペーションを複雑に含むマルカートを基調とした曲だ。
ミケランジェリはやはり全体としてゆったりとした速度で弾いている。アゴーギクの時間軸に対する揺らぎ量は非常に大きく、これは独特のショパンと言える。特にマズルカは拍子が破綻して分からないくらいの揺らぎであり、ここには民族舞曲に由来するリズミカルさは全くない。だが、このメロディアスな弾き方は好きな人は好きに違いない。
(録音評)
いずれもアナログのステレオ録音。音像定位は非常に際立っており目前にピアノが鎮座しているのが見えるほど。音色は非常に明るく、また録音も残響が過多と言えるほどの暖色系だ。二枚目は特に暖色が強く多少荒れた音である。ごく一部、ワウ・フラッターやドロップアウトも感じられるが古いマスターからの復刻としては優秀な出来だ。
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http://www.hmv.co.jp/product/detail/1239461
D.スカルラッティ:ソナタ ハ短調K11、ト短調K158、イ長調K322
ベートーヴェン:ピアノソナタ第4番変ホ長調 作品7
ブラームス:バラード作品10-1 「エドワード」
ドビュッシー:映像 第1集 第1曲「水に映る影」
ドビュッシー:映像 第2集 第2曲「そして月は荒れた寺院に落ちる」
ドビュッシー:映像 第2集 第3曲「金色の魚」
ドビュッシー:子供の領分
もともとミケランジェリは録音嫌いで有名であり、残されたCDは少ない。また、完璧主義者だったのでちょっとでも調子が悪かったり気分が乗らなかったら平気でリサイタルをキャンセルしたのも有名な話しだ。
このCDに入っている演奏はどれも素晴らしい出来だ。スカルラッティはミケランジェリにしては感情移入も少なく割と淡々と弾いているが弱音部のコントロールが常人では無理と思われる精密さである。やはりドビュッシー、特に子供の領分は白眉だ。ミケランジェリ独特の激しいアゴーギグがドビュッシーの白日夢のように揺らいだ旋律とベストマッチしている。夢見心地の作品群を堪能しよう。
詳しくはWikipediaを参照して欲しいのだが、ミケランジェリはフィンガー・キー・ノイズ(日本では上部雑音という)という指が鍵盤に当たる時に発するカチカチという音を極端に嫌ったピアニストの一人であり、そのため指を常に鍵盤から離さず「摺り指」で弾いた人だ。そのためか指の鍵盤間の移動が一部不自然になることがあってそれが独特のアゴーギグを生み出したようだ。
ミケランジェリの二枚目。
ショパン: バラード第1番 ト短調 作品23
ショパン: スケルツォ第2番 変ロ短調 作品31
ショパン: マズルカ第24番 ハ長調 作品33-4
ショパン: 前奏曲 嬰ハ短調 作品45
シューマン: ウィーンの謝肉祭 作品26
シューベルト: ピアノ・ソナタ第4番 イ短調 D537
ショパンのように緩急が短時間で恐ろしく入れ替わる曲になるとミケランジェリのアゴーギク、というかテンポ・ルバートの功罪が明らかになる。
速いパッセージでのfinger-key noiseを極端に嫌うため腕を打ち下ろすことは決してしないので、どうしてもスラーを掛けたようなレガート表現となってしまう。
しかし、それも速度的に限度があるのでどうしても楽譜上速いパッセージは遅めに通過せざるを得なく、そうなるとある小節が間延びして、ある意味破綻しかけて次の小節まで突入するのだ。そしてそれを取り戻そうとする心理が作用するためか疎らなパッセージを速めに弾き抜けるということを繰り返すのだ。
ここに収録されているショパンのバラードはレガート表現で違和感がない作品だが、スケルツォおよびマズルカは非常に速い16分音符が連続するシンコペーションを複雑に含むマルカートを基調とした曲だ。
ミケランジェリはやはり全体としてゆったりとした速度で弾いている。アゴーギクの時間軸に対する揺らぎ量は非常に大きく、これは独特のショパンと言える。特にマズルカは拍子が破綻して分からないくらいの揺らぎであり、ここには民族舞曲に由来するリズミカルさは全くない。だが、このメロディアスな弾き方は好きな人は好きに違いない。
(録音評)
いずれもアナログのステレオ録音。音像定位は非常に際立っており目前にピアノが鎮座しているのが見えるほど。音色は非常に明るく、また録音も残響が過多と言えるほどの暖色系だ。二枚目は特に暖色が強く多少荒れた音である。ごく一部、ワウ・フラッターやドロップアウトも感じられるが古いマスターからの復刻としては優秀な出来だ。
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by primex64
| 2006-11-06 10:41
| Compilation
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