2006年 07月 27日
Beethoven: P Sonata@内田光子 |
今日は、食わず嫌いだったこれ。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/1403187
(国内盤はこちら↓)

ピアノ・ソナタ第30番ホ長調op.109
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調op.110
ピアノ・ソナタ第32番ハ短調op.111
ベートーヴェンのピアノソナタは旋律に遊びがなく聞いていても華がなく、また全体を通じてアパッショネートで弾かれることが殆どなのでずっと忌避してきた。そんなわけでベートーヴェンのソナタ集は日常殆ど聴かないし、たとえ聴きたいと思ったにせよ、比較的モデレートなクラウディオ・アラウのアルバムしか専ら聴いていなかった。
HMVにふらっと入ったら新譜コーナーに、確か「歌うような珠玉のソナタ」とキャッチコピーがあり、その下に、歳とって美智子皇后のようになってしまった内田光子の哀れな(?)姿が映ったジャケットがあった。
ジャケ買いはまず誘引しないであろうその姿だったのだが、何となく「食わず嫌いはいけないな・・・」という囁きが聞こえたような気がして、気が付いたらこのCDを籠に投入していた。
歌うよう・・・、そう、つまり楽想記号で言えばカンタービレである。ところが聴いてみると31、32番はカンタービレと言うよりコン・フォーコ(情熱的に・・)に近い快活さが特徴であるが、決して荒々しくなることのない透徹された捉え方である。
しかし、デュナーミクが随所で強めに採用されていてテンポも速く疾駆するイメージがあるため、ベートーヴェンのソナタにありがちなダルで単調で煩い感じは微塵もなく、非常に落ち着いて楽しめる。
また32番は確かにカンタービレかも知れないがドルチェ(柔和に・・)とパッショナート(情感を込めて・・)が交錯する緊迫した演奏。どのトラックも素晴らしい。
(録音評)
今やユニバーサルの一員となってしまったフィリップス・レーベルの最新録音。ピアノの調律は暖色気味で軽やかな音色に仕上がっている。音場は深く残響は長めで明るい。高S/N感はないが決して悪い録音ではない。
音像は小さめだが遠いという印象はなく、これは引き締まった録り方をしていると解釈すべき。このフィリップス録音にはDGが共通して持っている煌びやかな輝きはなく、やはり全盛期のフィリップスを思い出させてくれる梨地仕上げのピアノだ。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/1403187
(国内盤はこちら↓)
ピアノ・ソナタ第30番ホ長調op.109
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調op.110
ピアノ・ソナタ第32番ハ短調op.111
ベートーヴェンのピアノソナタは旋律に遊びがなく聞いていても華がなく、また全体を通じてアパッショネートで弾かれることが殆どなのでずっと忌避してきた。そんなわけでベートーヴェンのソナタ集は日常殆ど聴かないし、たとえ聴きたいと思ったにせよ、比較的モデレートなクラウディオ・アラウのアルバムしか専ら聴いていなかった。
HMVにふらっと入ったら新譜コーナーに、確か「歌うような珠玉のソナタ」とキャッチコピーがあり、その下に、歳とって美智子皇后のようになってしまった内田光子の哀れな(?)姿が映ったジャケットがあった。
ジャケ買いはまず誘引しないであろうその姿だったのだが、何となく「食わず嫌いはいけないな・・・」という囁きが聞こえたような気がして、気が付いたらこのCDを籠に投入していた。
歌うよう・・・、そう、つまり楽想記号で言えばカンタービレである。ところが聴いてみると31、32番はカンタービレと言うよりコン・フォーコ(情熱的に・・)に近い快活さが特徴であるが、決して荒々しくなることのない透徹された捉え方である。
しかし、デュナーミクが随所で強めに採用されていてテンポも速く疾駆するイメージがあるため、ベートーヴェンのソナタにありがちなダルで単調で煩い感じは微塵もなく、非常に落ち着いて楽しめる。
また32番は確かにカンタービレかも知れないがドルチェ(柔和に・・)とパッショナート(情感を込めて・・)が交錯する緊迫した演奏。どのトラックも素晴らしい。
(録音評)
今やユニバーサルの一員となってしまったフィリップス・レーベルの最新録音。ピアノの調律は暖色気味で軽やかな音色に仕上がっている。音場は深く残響は長めで明るい。高S/N感はないが決して悪い録音ではない。
音像は小さめだが遠いという印象はなく、これは引き締まった録り方をしていると解釈すべき。このフィリップス録音にはDGが共通して持っている煌びやかな輝きはなく、やはり全盛期のフィリップスを思い出させてくれる梨地仕上げのピアノだ。
by primex64
| 2006-07-27 09:52
| Solo - Pf
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