Chopin: Polonaises@Pollini |
ウィキペディアのポロネーズに関する解説
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ポロネーズ (polonaise) とは、フランス語で「ポーランド風」の意であり、マズルカと並んでポーランド起源のダンスまたはそのための曲の形式(舞曲)である。テンポがゆっくりな4分の3拍子で、もとはポーランドの民族舞踊であったが、一つの様式となってヨーロッパで流行した。特にショパンの英雄ポロネーズ、軍隊ポロネーズが有名。 なお、ポーランド語では、"polonez"と綴る。
典型的なポロネーズは荘重でゆったりした4分の3拍子で、第1拍が16分音符で細分されているのが特徴であるが、初期のものは必ずしもこれに従わず、2拍子のものもある。
もとは民俗的なものでなく貴族の行進から始まったといわれ、16世紀後半にポーランドの宮廷で行われたという。スウェーデンの民族舞踊「ポルスカ」(ポーランド語でポーランドの意)にも似たものがあり、これはスウェーデン国王シギスムントがポーランド国王を兼ねた時代に始まるともいう。
その後ヨーロッパ各国の宮廷に取り入れられ、フランス宮廷からポロネーズの名が広まった。また純器楽曲としても作曲され、初期のもので有名なのがJ.S.バッハの作品(ブランデンブルク協奏曲、フランス組曲など)である。さらにモーツァルト、ベートーヴェン、ウェーバー、シューベルトらも作曲した。
ポーランド本国ではコズウォフスキJozef Kosłowski(1757-1831)、オギニスキMichał Ogiński(1765-1833)らが民族的なポロネーズを作曲し、これらはショパンに影響を与えた。ショパン以後も、リストやチャイコフスキーなど多くの作曲家が作曲している。
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ショパンはポロネーズと呼ばれるピアノ独奏曲を16曲作ったとされている。この全集CDはショパン作品全集の中から年代的には順不同で、それを番号で並べ直したもので、さきのマズルカ全集と同じやり方。大部分がアナログ時代の録音だ。
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全集ではないが、これと迷うところ・・・・。
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鋼鉄のピアノ・サイボーグ、ポリーニの清潔で明快なポロネーズだ。一音一音の分離が他の演奏には見られない特異な弾き方であり、まぁ全編マルカートと言えばマルカート。対するアシュケナージはソステヌート、というか慎重なレガートと少しのマルカートで弾いている。三番軍隊はポリーニの曲想には合っているが六番英雄はちょっと離散的すぎて奇異であり、こっちは明らかにアシュケナージがいい。全体としては、やっぱ奇を衒ったところがなく長く付き合えるアシュケナージの全集が好み。
(録音評)
アシュケナージ全集:トラックにもよるが、遠くからまろび出るようなピアノは残響が長めでオフマイク気味、音は地味で整っている。デッカ/ロンドン的と言えばそうかな?
ポリーニ盤:ガッツリした昔のDGの音。かなりオンマイクでの収録でピアノの動作ノイズが克明。鋼鉄のピアノタッチを楽しむにはいいかも(^^ゞ