J.S.Bach: Cembalo Concerto BWV1065@Leonhard |
(註: 2007年11月現在、旧テレフンケンのヴァルヒャ全集が発売されている。単発はない模様)
http://www.jsbach.org/leonhardtconcertiforharpsichordandstringsgustavleonhardtedition.html
試していないが、ここで聴くことが可能かも知れない(有料?)
http://webserver.cm-lisboa.pt/fonoteca/cgi-bin/info3.pl?10228&CD&1
BWV1065は四台のチェンバロのための協奏曲であり、バッハのチェンバロ協奏曲中最も器楽構成が大きいものである。憂いに満ちた、しかし力強い旋律が壮麗に打ち鳴らされる、耳に残る印象深い曲で、もう随分前から愛聴している。
この曲はバッハのオリジナル作品ではないことは有名な話しで、ヴィヴァルディの L'estro Armonico Op.3(いわゆる”調和の幻想”)のNo.10「四つのヴァイオリンのための協奏曲」という小規模な弦楽協奏曲が原曲である。四つのヴァイオリン・パートを三台のチェンバロと一台の通奏低音へとバッハが編曲した作品である。原曲と聞き比べてみるのも一興だ。
グスタフ・レオンハルトという人はオリジナル楽器と楽譜、器楽編成に拘ったチェンバリスト/指揮者であり、このCDも現存するオリジナル・チェンバロ(スミソニアン博物館収蔵品と記憶する・・)の忠実なレプリカ楽器を用いて収録されている。
このCDも例によってLPレコードの買い直しであり、元はテレフンケン・レーベルの5枚組みLPであった。テレフンケンはその後TELEFUNKEN-DECCAと運営形態を変え現在に至る。このCDのTELDECレーベルとはその略なのである。
(録音評)
良くも悪くもテレフンケンの音である。この時代のテレフンケンの輸入LPは盤質も録音も素晴らしかったがCDに焼き直されてもその特徴は変わらない。限りなく透き通った背景に渋いチェンバロやバロック・ヴァイオリンが繊細且つ大胆に響き渡る。真空管アンプのガッツリした直線的な音質に通ずるものがある。さすがテレフンケン(^_^)(^_^)。