2006年 05月 22日
Chopin & Rachmaninov: P Sonata@Grimaud |
昨日の野球YB-L戦はデーゲームだったため、夜はこれをゆっくりと聴いた。曲は、特にショパンの方は解説の必要がないくらいポピュラーだろう。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/1756161
(国内盤はこちら↓)

グリモーのDG移籍第二弾となる。第一弾のCredoが余りにもセンセーショナルだったので勢いで買ったのか? と勘ぐられるかも知れないが・・・。HMV店頭の試聴CDプレーヤーにこれが入っていてショパンの方の1楽章だけを聴いてから、平積みになっている国内盤を尻目に奥の棚に一枚だけあった輸入盤を買った。去年(だったか今年初めだったか)買ってからなかなか通しで聴かずに埋もれていたのを引っ張り出してきた。
ショパンの2番ソナタは余りに有名で著名ピアニストの録音が手許にいっぱいある。昔はずっとイングリット・へブラーのLPレコードを愛聴していた。その後CD時代になって復刻のアレクシス・ワイセンベルク、アルフレート・ブレンデル、定番ウラディーミル・アシュケナージ、浪漫漂うマウリツィオ・ポリーニ・・・と往年の名録音は枚挙の暇がない。またリサイタルでも良く取り上げられる曲目の一つであり、東京文化(だったか・・)にてリスト弾きでつとに有名なアンドレ・ワッツがこれを弾いた時には身震いがした覚えがある。
さて、グリモーの葬送だが、そのジャケットの美貌に騙されてはならない(^_^)。どうしてどうして、なかなか剛直で温度感の低いショパンである。それぞれの場面での鋼のような剛健なタッチとジャケットで微笑むノーブルな顔立ちとは全然結びつかない。
第一楽章は主題が二つあるという変形ソナタ(ソナタじゃないという人もいる)形式だが、激烈な第一主題と打って変わった緩叙な第二主題とをバサッと雰囲気を変えて弾いている。A'にあたる再現部は第二主題と思しき旋律がリフレインしながらで現れるが、グリモーは甘くメロディアスには弾かず強めにコントロールされたレガートで弾いている。良くは分からない謎めいた形だがが、A→B→A'→B'かA→B→A'→Cのどっちかだろう。
三楽章の葬送行進曲でのグリモーは、陰鬱な絶望の淵から永遠の闇へと突き落とされる瞬間が迫り来る恐怖を非常に抑圧された一定テンポをメトロノームの如くに正確に刻んで悲哀を表現している。これは結構ストイックな葬送だ。その分、途中で長調に調性を変えて明転する部分で得られる精神的な「救い」が大きい。
(録音評)
2004年、ベルリン(のどこだったか?グラモフォンの小ホール?)とある。高S/N比でノイズフロアは大変に低い。残響は多くもなく少なくもなくちょうど良いくらい。スタインウェイのコイル巻き低音弦が鮮明に録られている。音像はバッフル面から奥に3mくらいのところに定位して聞こえる。トーンマイスターは初めて目にする人だった。演奏と相俟って温度感の低い精密機械のような収録だ。
(追補)
場所はベルリンの「ジーメンス・ヴィラ」とあった。ジーメンスってあの電機メーカーの事かな? 凄く音の良い小ホールなのだろう、好感度は非常に高い、と、言いつつまた聞き返しているのであった・・(^^ゞ

http://www.hmv.co.jp/product/detail/1756161
(国内盤はこちら↓)
グリモーのDG移籍第二弾となる。第一弾のCredoが余りにもセンセーショナルだったので勢いで買ったのか? と勘ぐられるかも知れないが・・・。HMV店頭の試聴CDプレーヤーにこれが入っていてショパンの方の1楽章だけを聴いてから、平積みになっている国内盤を尻目に奥の棚に一枚だけあった輸入盤を買った。去年(だったか今年初めだったか)買ってからなかなか通しで聴かずに埋もれていたのを引っ張り出してきた。
ショパンの2番ソナタは余りに有名で著名ピアニストの録音が手許にいっぱいある。昔はずっとイングリット・へブラーのLPレコードを愛聴していた。その後CD時代になって復刻のアレクシス・ワイセンベルク、アルフレート・ブレンデル、定番ウラディーミル・アシュケナージ、浪漫漂うマウリツィオ・ポリーニ・・・と往年の名録音は枚挙の暇がない。またリサイタルでも良く取り上げられる曲目の一つであり、東京文化(だったか・・)にてリスト弾きでつとに有名なアンドレ・ワッツがこれを弾いた時には身震いがした覚えがある。
さて、グリモーの葬送だが、そのジャケットの美貌に騙されてはならない(^_^)。どうしてどうして、なかなか剛直で温度感の低いショパンである。それぞれの場面での鋼のような剛健なタッチとジャケットで微笑むノーブルな顔立ちとは全然結びつかない。
第一楽章は主題が二つあるという変形ソナタ(ソナタじゃないという人もいる)形式だが、激烈な第一主題と打って変わった緩叙な第二主題とをバサッと雰囲気を変えて弾いている。A'にあたる再現部は第二主題と思しき旋律がリフレインしながらで現れるが、グリモーは甘くメロディアスには弾かず強めにコントロールされたレガートで弾いている。良くは分からない謎めいた形だがが、A→B→A'→B'かA→B→A'→Cのどっちかだろう。
三楽章の葬送行進曲でのグリモーは、陰鬱な絶望の淵から永遠の闇へと突き落とされる瞬間が迫り来る恐怖を非常に抑圧された一定テンポをメトロノームの如くに正確に刻んで悲哀を表現している。これは結構ストイックな葬送だ。その分、途中で長調に調性を変えて明転する部分で得られる精神的な「救い」が大きい。
(録音評)
2004年、ベルリン(のどこだったか?グラモフォンの小ホール?)とある。高S/N比でノイズフロアは大変に低い。残響は多くもなく少なくもなくちょうど良いくらい。スタインウェイのコイル巻き低音弦が鮮明に録られている。音像はバッフル面から奥に3mくらいのところに定位して聞こえる。トーンマイスターは初めて目にする人だった。演奏と相俟って温度感の低い精密機械のような収録だ。
(追補)
場所はベルリンの「ジーメンス・ヴィラ」とあった。ジーメンスってあの電機メーカーの事かな? 凄く音の良い小ホールなのだろう、好感度は非常に高い、と、言いつつまた聞き返しているのであった・・(^^ゞ
by primex64
| 2006-05-22 12:33
| Solo - Pf
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