今日のランチの様子から。
まずはビール
利久庵は関内駅前の再開発事業のため今月末を以って閉店する。その後の移転、営業再開は行わないので完全閉店ということになる。今まで美味しい蕎麦を提供してくれたことへの感謝、そして惜別の意をこめて最終訪店してきた。

ビールの突き出しにはいつもの海苔の佃煮が出た。

肴三品
蕎麦前には以下の三品をオーダーした。
まずは赤えんどう豆。家内の好物だがこれが最後となる。鄙びた懐かしい味はここでしか味わえない名品なのだ。指で摘まんで口に放り込んで齧り、ビールをくいっとやる。仄かな塩味と旨味がビールと合うのだ。


次がホタルイカと鯵の味醂干し。富山湾産ホタルイカを福井の食品加工会社が買付け、甘めの味醂で下味をつけてからしっかり天日干しした一品。もう一方の鯵は福井産らしく、こちらも同様の味付けと加工が施してある。どちらも塩味は薄く甘めだが、これがビールを誘う美味でたまらない。



最後は出汁巻き玉子。ちょっと甘めな味付けとなっているが、これがほっこりする旨味、風味で、鶏卵本来の香りも強く薫るのだ。醤油を垂らした大根おろしと一緒にいただく。これまたビールに合うのだ。


新竹の子そば
こちらは家内のオーダー。そろそろ新筍が出回る時期となり季節メニューのこれが出ていたので家内は喜び勇んでオーダーした。

煮付けた新筍を中心として、なめこ、えのき、南瓜、ほうれん草、鶏肉、菜花、水菜、人参、スプラウトなど野菜を中心とした豊富な具材を盛りつけた冷製の蕎麦となる。





新筍は出汁醤油で煮付けてあるが、わりと短時間の加熱のようだ。そのため味の入り方は割と浅めで、フレッシュで新鮮な新筍の風味がしっかりと残り、齧るとコリっと食感は感じられるものの柔らかく、そして新筍の特徴となる青味のある薫香が立ち昇る。

浸け汁に具材と蕎麦を浸し、つるつる啜る家内の表情は実に満足げだった。

鴨ざる
こちらは私のオーダー。やはり最後ということで記憶に残る利久庵の名品をチョイスした。


つけ汁のベースは本枯節の出汁と合鴨を煮出した際の鴨汁を合わせたものに醤油かえしを加えて調整してある。塩味は薄めだが甘みも旨みも深く、そこに鴨の芳香が漂う特徴的な汁となっている。むろん絶品、そして完璧な滋味を構成している。

具材は厚切りの鴨肉が5~6枚とたっぷり入り、丸太切りにして焼いた長葱も多数浮く。他には湯がきほうれん草、水菜、葉三つ葉などが入る。

硬茹での北海道十勝産の蕎麦を手繰り、鴨出汁にちょちょいと浸けてからつるつる啜る。蕎麦と鴨の融合は、まさに超絶的な旨さ、風味なのだ。最後にこれを味わうことができて幸甚の至りだった。


お店データ

利久庵
横浜市中区真砂町2-17 利久ビル電話:045-641-3035
営業:11:00~20:30
定休:日祝
最寄:JR、市営BL 関内2分
クラシック版:今日は何の日?
3月23日は、ニコライ・ルービンシュタインの忌日、戸田弥生、ヤン・リシエツキの誕生日。
※MusicArenaではN・ルービンシュタインの演奏は直接扱っていないが、いくつか言及している

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