土曜のランチの様子から。
まずは生ビール
暖かな天候が続く。但し、週明けにはまた真冬の寒さが戻るという予報で、安心はできない。

この日はイセザキモールと横浜橋商店街で買い物の都合があった。ランチは久し振りに三吉橋まで足を伸ばし小嶋屋で。こちらは昨年の5月以来と約10ヵ月ぶりだった。生ビールの突き出しはお馴染みの塩豆。ぽりぽり齧って生ビールをくいっとやる。

肴二品
蕎麦前には焼き牡蠣、厚焼き玉子を注文した。
大振りの牡蠣に軽く粉をはたいてから、バターと食用油をごく薄くひいたフライパンでじっくり炒めてあり、香りが良くて非常に柔らかい。

軽く塩味がつけられており、これだけで行けるのだが、付属の粒マスタードを塗り付けてからぱくり頬張れば酸味と辛味がちょい効いた新しい風味が楽しめる。むろん生ビールがぐんぐん入って行く。


厚焼き玉子と称しているが、実際に少量の出汁、砂糖などを配合した出汁巻に近いもの。この味にはほっこり安心させられる。醤油をかけた大根おろしをちょいと添えてからぱくり、そして生ビールをくいっとやる。昼間からこういった味を嗜めるのは実に幸せ。


変わりそば よもぎ切り
こちらは家内のオーダーで、季節の旬の素材を混ぜ込んで打った特製変わり蕎麦。冬の間は柚子(ゆず)切りだが、今日、三月一日よりこの蓬(よもぎ)切りとなる。

更科粉、つまり製粉するときに最初に出て来る一番粉に蓬を混ぜ込んでから手打ち、手切りにした特製の季節蕎麦がこれ。

通常の更科蕎麦はあまり香りが立たず無臭に近いものが多いのだが、小嶋屋の更科はちゃんと蕎麦の風味が立っていて香ばしい。そこに春の旬=蓬の粉を配合して更に打ち込んでいるのでとても爽やかで美味しい。まさに春の香りである。蕎麦汁は本枯節からひいてあり、香り立つ鰹の香り、銘柄醤油と相俟って抜群の美味しさなのだ。

鴨せいろ
これは私の定石のオーダー。

こちらの鴨せいろはじつにオーソドックスで、基本をしっかり押さえたお手本のような出来栄えなのだ。

蕎麦汁には本枯節の出汁と鴨汁を合わせている。相乗効果から、爽やかで凛とした鰹の風味、円やかで馥郁とした鴨の風味が相乗効果を発揮して実に深く太い滋味を形成している。

使用食材は最低限度でシンプルな物。つまり合鴨の切身が数切れ、丸太切りした長葱が数本浮かんでいるだけだ。

手打ちした抜き実の挽きぐるみ蕎麦を適量手繰り、ちゅるちゅる啜る。本枯節と鴨の風味が同時にやってくる。ほっこり落ち着く芳醇な味と風味のハーモニーに舌鼓を打つ。久し振りの小嶋屋はやはりさすがだった。


お店データ

三吉橋 小嶋屋
横浜市南区中村町3-188-9電話:045-261-0391
営業:11:30~15:30、17:00~20:00
定休:月曜
最寄:市営BL阪東橋8分、伊勢佐木長者町11分
京急黄金町13分
クラシック版:今日は何の日?
3月1日は、ジャン・マルティノンの忌日。
Jean Martinon 1910/01/10 - 1976/03/01 France / Cond

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