金曜ランチの様子から。
まずはビール
この日は計画年休で、朝はちょっと寝坊した。通常勤務の家内を送り出したあと、遅めの朝食。朝から雨模様で家の中のことをして過ごしていた。ランチは傘をさして近所のこちらまで。
肴一品
13時過ぎの到着で店内は割と空いていた。ビールの突き出しはお馴染みのチャーシューの端材。これを適宜摘まみつつ、赤星をくいっとやる幸せ。
余韻の出汁塩(多加水麺使用)+味玉
今まで聞いたことのないネーミングの麺がXで告知されていたので迷わずオーダー。なお朝食は遅めだったのでライスは自重した。
シンプルで透明な塩スープに、強弾性の多加水麺を合わせた温かいラーメンで、オーソドックスにして奇を衒ったところはない一品。
余韻とは何かと店主に尋ねたところ、時間をかけてゆっくり煮出したスープ、多加水麺の濡れ性というか、スープの乗りの良さを組み合わせた、まさにじっくり・しっとりした余韻を楽しんで欲しい麺なんだとか。
スープについては動物系は使っておらず、煮干、貝類、節系その他の魚介出汁、それに干し椎茸、昆布などを補助に使っているそうだ。実に穏健かつ鄙びた風味、深い味わいのスープに仕上がっている。さらりとした食感ではあるが旨味がずっと口内に残存するイメージで、確かに余韻は糸を引くように長く感じられる。
付け合わせは例により低温焼き肩ロース・チャーシュー、低温調理の鶏チャーシュー、メンマ、かいわれ、板海苔5枚、味玉となる。どの具材も仕上がりは盤石で抜かりは一切ない。
文字通り余韻の長い旨味を誇る上質な魚介系スープに濡れ性の良好な多加水麺を沈め、ちょっとぐずぐずしてからちゅるちゅる啜る。重厚で強烈に迫り来るような滋味ではないものの、じっくり穏健で長続きする旨味、仄かな塩味がたまらない。
今まで味わったことのない味で、まさに余韻を楽しむラーメン。これは秀逸で驚きの新作であった。また近いうちに食べたい。
お店データ
紬 TSUMUGI
横浜市神奈川区六角橋2-10-1電話:不明
営業:11:00~15:00
18:00~21:00(火水金のみ)
定休:月曜(祝日の場合は営業、翌火曜休)
最寄:東急東横線 白楽8分、東白楽9分
クラシック版:今日は何の日?
7月12は、ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツの忌日。