水曜ランチの様子から。
まずは生ビール
今日は初中華街。ということで久々にこちらへ。最後に来たのは一昨年の10月だったので1年以上のご無沙汰だった。新年の中華街は超絶的に混み合っているとの事前情報だったが、実際には普段の土日とそう変わりはなかった。
肴三品
秀味園は普段よりも混んでいる感じで、大部屋でグループ客の新年会なども催されていてスタッフは多忙そうだった。
ビールのお供は、香腸(台湾風腸詰め)、蘿卜蛋甫(台湾風切り干し大根と玉子焼き)、そして水餃子。腸詰めは他の台湾料理店のそれより塩味が少なく弾力も中庸で優しい味わいだ。長葱の削ぎ切りでサンドしていただくと香味豊かでビールがぐいぐい進む。
切り干し大根の卵焼きは、これも塩味が薄いながら切り干し大根の味が仄かに卵に移り、外は香ばしく硬め焼き、中はしっとりクリーミーなのだ。風味が強い刻み葱と優しい切り干し大根の対比が素晴らしいのだ。
この水餃子は手で伸ばした皮が不規則な厚みであり、全体がもちもち、ぷにぷに。餡は挽肉と韮が入っていて緑色を呈する、いわば翡翠餃子の一種といえよう。肉汁がたっぷりで旨味もたっぷり。酢、醤油、辣油でいただくと更にビールが進む。
酸辣麺
こちらは家内のオーダー。
家内はこの酸っぱくて辛い麺はたまに無性に食べたくなるそうで、今日はそんな気分だったようだ。鶏ガラの穏健な出汁に酢、唐辛子、辣油が溶かし込み、最後に片栗でとろみをつけてスープベースが構築されている。具材は刻んだ豆腐、筍や人参、玉葱、木耳などの野菜、細切れの豚肉などとかなり豊富で、各素材のエキスが満遍なく溶出している。それに細ストレート麺を馴染ませていただくと至福なんだとか。スープを少しシェアして啜ってみたが、確かに、仄かな酸味に豊かな旨味、そして意外なほど鋭い辛味が効いていてすっきり美味しいのだ。
魯肉飯
こちらは私のオーダー。
これが紛れもなく日式の魯肉飯の基礎を築いた秀味園の完全オリジナル。豚角煮と豚挽肉そぼろ餡を両方載せたのは秀味園創業者の女将が始祖とされる。秀味園の豚挽肉そぼろ餡は味が濃くはないが旨味が強い。また豚角煮は思いのほか薄味で嫌みはない。塩味控えめの高菜、硬茹で卵をぐずぐずしてからぱくぱく。どこにも突出したところがない完全に整った、しかし一種独特の鄙びた調味は流石と言わざるを得ない。
お店データ
秀味園
横浜市中区山下町134 電話:045-681-8017
営業:10:30~22:00
ランチ営業:10:30~15:00
定休:不定休
最寄:MM21線 元町・中華街3分、JR石川町8分
クラシック版:今日は何の日?
1月3日は、ピエール・デルヴォーの生誕の日、ティベリウ・ソアレの誕生日。
Pierre Dervaux 1917/01/03 - 1992/02/20 France / Cond
Tiberiu Soare
1977/01/03 -
Romania / Cond