自家製麺 SHIN(新)@反町

土曜ランチの様子から。

まずはビール

年内のSHINの限定は揚チキン麺とのことで、昔懐かしくて絶対に外せない。

肴一品

今日の野菜小皿はピーマンとしめじ茸の煮付け。塩味は薄くてナチュラルな旨味が仄かに効き、ビールがくいくい。

揚チキン麺＋辛味

この商品はSHINが開業した2013年からレギュラーメニューとして君臨してきた。私らがSHINを初訪したときの記録にも残っている。しかしながらその後、諸般の事情により揚げチキン自体をやめてしまうのだ。手元にある最後の記録は2017年10月の揚げチキン旨辛らーめんとなっており、もう6年以上もご無沙汰だ。

諸般の事情とは、つまり揚げチキンを作るためにはフライヤーを常時加熱しておく必要があり厨房が高温化して暑いのだ。そして揚げ油の飛沫や臭気が充満するので換気が大変なのだ。更に、高温で揚ったチキンを俎板に載せてカットすると手が熱くて忍耐を要する。ということで揚げチキンは料理人に多大な過負荷を強いるのである。それを昨年末あたりから期間限定で復活させたという。残念ながら去年は逃しているので、私たちは本当に久し振りだったのだ。待つこと暫し、巨大な揚げチキンを載せたオーダー品がサーブされる。なおこのチキンは最初から最後までご子息が一人で下拵えした由、隔世の感がある。なおカウンタ越しに店主とは懐かしい話をしていて、やっぱ揚げチキンなら旨辛だよね・・、と言ったら「辛味は足せるわよ。+50円で！」とのことなので即金で100円を渡し、二人分とも旨辛バージョンにしてもらった。揚げチキンは衣が高温の油でパリパリに仕上がっているが、中の鶏肉はふっくらジューシーで旨味が強い。衣はアゴ出汁スープに暫く浸けておけばじんわり沁みて柔らかくなる。それらをぐずぐず、細ストレート麺に絡めてずずーっと啜る。いや、これこれ、絶品揚げチキンの鮮やかな風味、鶏肉自体の軽妙な旨味、アゴ出汁の鄙びた滋味、辛味噌の深い辣味が混然一体となって体の芯まで浸透してくる。これが当時味わっていたあの美味だと、一瞬のうちに脳裏に蘇る。あー、たまらない旨さだ。分量が多いが一心不乱で食べているうちに鶏肉も麺もなくなってしまい、辛いスープも気付けば飲み干していた。またそのうち無性に食べたくなるという禁断症状を呈することはほぼ確実だ。

お店データ

自家製麺 SHIN(新)

横浜市神奈川区反町1-3-8
電話：045-548-3973
営業：11:30～15:00、19:00～21:00（変動あり）
　　　※日曜は昼営業のみ
定休：月・火（祝日でも休業）
最寄：東急東横線 反町4分

※感染症対策のアルコール消毒は万全
※カウンター席には仕切りあり

クラシック版：今日は何の日？

12月23日は、ベートーヴェン：ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61の初演の日。

※1806年12月23日、アン・デア・ウィーンにて主席のVn=フランツ・クレメント独奏により初演

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（再掲）