口福館@伊勢佐木町 |
まずは生ビール
この日は買物、その他の用事があってイセザキモール方面へ。

肴三品
13時過ぎの到着で一階は満席、二階へ通された。二階席もほぼほぼ満席で一つ空いていた二人掛けに通される。ビールのお伴は蒸し鶏のネギ生姜かけ、干し大根の卵焼き、台湾セロリとイカゲソ炒め。



いずれも初めて頼むか、久し振りの品々だった。このところメニュー内容は徐々にではあるが変化しているようだ。もちろん定番商品はちゃんと存続しているのだが、野心的かつ意欲的な料理がいくつか加わっている。蒸し鶏については「よだれ鶏」の延長線と思われたが予想とは少し違ってクミンの風味が漂う爽やかな一品。
この蒸し鶏はボリューミーで柔らかい身、ジューシーでスパイシーなタレの取り合わせが実に瑞々しい。干し大根は台湾の郷土食材による土着の料理であり、水分をある程度抜いたうえで細切りにした鄙びた食感。しかし細切り大根のしゃきしゃき食感が残っていて、たっぷりの卵の旨味、そして適度な焦げ目が美味しい絶品だ。
そして台湾セロリの烏賊ゲソだが、これがかなり斬新で驚いた。台湾セロリはこの店では良く使われている現地の野菜で、鶏や豚肉などと合わせていただく定番食材なのだが、これと烏賊ゲソを合わせたものは実は初めてだった。磯の香りが漂う一皿であり、これは癖になる味だ。いままでなかったと思うが、これは最高の新作だ。香港スタイル特製炒飯
こちらは家内のオーダーで、初めて頼むもの。



卵を入れたプレーン炒飯に特製とろみ餡をかけたスタイル。餡の具材が豊富で、剥き海老のざく切り、鶏もも肉とチャーシューの角切りを中心に旨味がたっぷり。野菜はセロリ、青梗菜の軸、椎茸、筍など充実した内容。香港スタイルとは甜麺醤、豆板醤に豆鼓などと、割と重厚でゴージャス、食べ応えする味付けのようだ。牛バラレッドカレー(ラッシー付き)
こちらは私のオーダーで、やはり初めていただく。





名称はカレーだが一般的なカレーライスとは出自、成り立ちは大きく異なる、言うならば柱侯牛腩飯=牛バラ飯=の餡をカレー粉でアレンジ、あるいはカレー風味の牛バラ入り中華丼といった体裁なのだ。中華丼ベースなので白菜、蓮根、しめじ、おくら、木耳など葉野菜、根菜がたっぷり。なお赤い色は豆板醤だろう。
カレー風味には違いないが、いわゆる純然たるカレー、つまりS&B赤缶のような日式カレーではないし、コリアンダー&クミンを中心にしたインドカレーでもない。とても不思議な風味で、今までこのようなカレー味は経験がない。不可思議なのだがこれはこれで大いにありだ。牛バラ+野菜+カレー風味が妙にマッチ、実に美味だ。お店データ
台湾家庭小皿料理 口福館横浜市中区伊勢佐木町2-80
電話:045-262-5494
営業:日曜~木曜:11:00~15:00、17:00~23:00
金土・祝前:11:00~24:00
定休:無休
最寄:JR関内7分、市営BL関内5分、
市営BL伊勢佐木長者町2分
クラシック版:今日は何の日?
8月21日は、リリ・ブーランジェ生誕の日。
リリ・ブーランジェ(Marie-Juliette Olga Lili Boulanger, 1893年8月21日 - 1918年3月15日)は、フランスの作曲家。パリ生まれ。作曲家・教育家のナディア・ブーランジェの妹である。病気の為に中断しながら1909〜13年までパリ音楽院で学び、’13年カンタータ「ファウストとヘレナ」で女性として初めてローマ大賞を受賞。繊細で詩的な作風をもったが、その才能の十分な開花を見ずに留学後に急死する。その他の作品に「詩編による合唱曲」(’07年、’09年、’16年)、「ヴァイオリンとピアノの為のノクチュルヌ」(’11年)等がある。
(日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」より)(再掲)




