三和樓@中華街 |
まずは生ビール
元町に買い物その他の用事があったので、ランチはちょっと足を伸ばしてこちらまで。三和樓に来るのは昨年5月以来だった。

三种开胃菜 冷菜三種盛合せ
頼んだのは、三和樓の不動の絶品ランチセット、揚子江の恵コースである。この中に上海/杭州料理のエッセンスが詰まっているのだ。冷菜は味付くらげ、蒸し鶏、叉焼の三種。どれも薄味なのだが滋味が濃いためビールが進み過ぎ、途中で追加発注してしまった。


蟹肉汤 蟹入りスープ
贅沢にも蟹の身がたっぷり入る鱶鰭(ふかひれ)ベースのスープ。粘性が強く、とろとろで超美味。


龍井蝦仁 ロンジン茶と芝エビの香り炒め
このコースの神髄ともいえる一皿、龍井蝦仁=ロンジン・シャーレン。



两种油炸 二種の揚げ物
排骨と白身魚の擂り身つみれ団子の盛合せ。排骨(パイコー)はあらかじめ薄塩、僅かなカレー粉で味が付いているが、添え付けの藻塩を振ると更に美味。つみれ団子は揚げたてで齧ると火傷しそうなくらい熱い。辛味入りケチャップでいただく。ほくほくで上品な旨味が沁み渡る。



炸鱿鱼和腰果 烏賊のカシューナッツ炒め
ぷりぷりした烏賊をカシューナッツと野菜類で炒めた一皿。味付けはオイスターソースと塩のみで、素材の風味、旨味を最大限に生かしている。ピーマンの青臭さ、ヤングコーンの芳香、そしてポリポリしたカシューナッツと松笠切りの烏賊の食感の対比が面白い一品だ。


黑豆炒鸡 鶏肉の黒豆炒め
柔らかい鶏もも肉の素揚げを発酵豆鼓のソースで炒めた一皿。豆鼓醤とは違い、塩分は少なくそして生豆鼓の風味が生きている。添え付けにはヤングコーン、ピーマン、椎茸、長葱の削ぎ切りなど。鶏、豆鼓、野菜の風味が三位一体となった絶品だ。



什景炒飯 五目チャーハン
そしてコースの料理としては〆となる炒飯。



水果 デザートのフルーツ
コースの最後は、生のライチの殻を割ってぷにっとした瑞々しい実をいただく。甘く冷たい果汁が口から喉へと滴り降りて心地良い。久し振りに味わうこのコースはやはり絶品であった。


お店データ

横浜市中区山下町190
電話:045-681-2321
営業:11:30~20:45(LO)
ランチタイム:11:30~14:00
定休:水曜(変更する場合もあり)
最寄:MM21線 元町中華街4分、JR石川町7分
クラシック版:今日は何の日?
7月17日は、ヘンデル/水上の音楽の初演の日(1717年7月17日)。

そこで彼は和解を策してこの音楽を作曲し、1717年夏、テムズ川の舟遊びの際に王の御前で演奏、ふたたび王の寵愛(ちょうあい)を受けるようになった、というものである。特別な催しのために書かれた作品だけに、楽章の配列や楽器の編成にも不明な点があり、現代では、ハーティが6曲に編曲した版と、クリサンダーが20曲に編曲した版で演奏されることが多い。いわゆる実用音楽に属する作品ではあるが、音楽的にも高度な水準を保ち、その明快な表現によってバロック音楽の代表作として広く親しまれている。
(小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)より)(再掲)

