木の芽@石川町

日曜のランチの様子から。

まずは生ビール

元町商店街まで買い物に出掛けたついでにランチはこちらへ。4月中旬以来だったので久し振りだった。

肴二品

この日も暑かったが曇り空で気温は昨日の土曜ほどではない。台風の影響からか高気圧の勢いが削がれて雲が発達し、時折雨粒が落ちて来る。ビールのお伴には最近になってメニューに加わった梅水晶おろし、板わさ。梅水晶は半透明の鮫の軟骨のスライスを梅肉で和えた逸品で、これが酸っぱく、こりこり食感がたまらない。むろんビールが進み過ぎるくらいで、この蒸し暑い天候にはうってつけだ。そして板わさ。小田原の最上級の蒲鉾に伊豆の山葵漬けも勿論最高。味変で一味唐辛子に醤油を垂らしても美味しい。

納豆そば

こちらは家内のオーダーで、昨今は割と頻繁に頼む品だ。








この蕎麦は彩りが良いだけでなく、食材バランスが秀逸。挽割りの納豆を主要具材としつつ、卵黄、青葱、鰹節、大根おろし、そして上からは刻み海苔だ。卵黄を崩しつつ蕎麦汁を滴下、力を籠めて丼全体をリズミカルに混ぜ返す。何度も掻きまわし、腕が疲れた頃にはちょうど良い粘性となって啜り易くなる。納豆の粘りと大根おろし、鰹節などの風味が蕎麦と相俟って絶品。

肉せいろ

こちらは私のオーダー。これはメニュー上では鴨せいろ、かしわ（鶏）せいろと並ぶ三種蒸籠蕎麦の一角となる品。豚肉は、おそらく高級なものではなく普及クラスの豚小間ないし豚バラ薄切り肉だ。そこに長葱の削ぎ切りが尋常でないほど多量に入り、あとは得意の本枯節の出汁で満たされる。この汁椀に硬茹での二八の挽ぐるみ蕎麦を浸して啜る。もう得も言われぬ至上の旨味に満たされる。

お店データ

木の芽

横浜市中区石川町1丁目11
電話：045-641-5835
営業：11:30～21:00
定休：水曜
最寄：JR石川町(南口)1分、
　　　MM21線 元町・中華街8分

クラシック版：今日は何の日？

7月3日は、ヤナーチェク生誕の日。

レオシュ・ヤナーチェク（チェコ語: Leoš Janáček 1854年7月3日 - 1928年8月12日）は、モラヴィア（現在のチェコ東部）出身の作曲家。

モラヴィア地方（現チェコ）のフクバルディに生まれる。11歳で生家を出てモラヴィアの中心都市ブルノの修道院の聖歌隊に入り、1872年同地の師範学校を卒業。その後プラハのオルガン学校、ライプツィヒ音楽院、ウィーン音楽院に学ぶ。
1881年ブルノにオルガン学校を創設して校長になったのをはじめ、1881～1888年フィルハーモニー協会の指揮者を務め、1919年新設のプラハ音楽院ブルノ分校で作曲を教えるなど、モラヴィア地方の音楽文化発展に貢献。早くから創作活動を行っていたが、作曲家として名声が高まったのは1904年のオペラ『イエヌーファ』初演以降で、1916年のプラハ初演とその2年後のウィーン初演でようやく国際的に知られるようになった。それからの晩年10年間が創作の最盛期で、オペラ『カーチャ・カバノバー』（1919～1921）、『りこうな女狐(めぎつね)の物語』（1921～1923）など大作を次々に生み出したのち、1928年8月12日オストラバで没した。

作風としては、若いころから強い関心を抱いていたモラビア民謡の研究成果に基づいて、民族的要素を単に異国趣味的装飾としてではなく、西欧近代音楽の語法と融合し発展させた点で、きわめて独創的なものをもっている。作品はほとんどすべての分野にわたり、民謡編曲も多い。重要なのは九つのオペラで、話しことばの抑揚を本格的に研究して独自の様式をつくりあげており、前記の三作のほか最晩年の『死の家より』（1927～1928）が優れている。宗教作品のなかでは古代スラブ語のテキストによる『グラゴル・ミサ』（1926）が有名。器楽曲ではスメタナやドボルザークの影響に加えて後年印象主義的傾向がみられるが、とくに管弦楽曲『タラス・ブーリバ』（1915～1918）と『シンフォニエッタ』（1926）が全作品中もっとも親しまれている。（I・ホースブルグ著、和田旦・加藤弘和訳 ヤナーチェク――人と作品（1986・泰流社）より）（再掲）

※MusicArenaでは膨大な数の録音を取り上げているため、ほんの一部だけ紹介