日曜のランチの様子から。
まずは生ビール
この日は伊勢佐木町あたりまで買い物に出る予定を立てていた。しかし、昼前後になって雨雲レーダーには不穏な予報が入って来た。13時過ぎあたりから発雷確率が急上昇し、雷雨予報となった。

肴三品
駅に到着したところでぽつりぽつり、大き目の雨粒が落ちて来た。





我々のいる場所は雨雲レーダーの画面によれば真っ赤に染まろうとしていた。ということで伊勢佐木町方面へ出掛けるのは急遽とりやめ、駅近かのこちらへ飛び込む。幸い空席があって即着席。生ビールを注文し、ぐびりやっていたら戸外ではばらばらと激しい雨音、そして、ごろごろがっしゃーん!と派手な落雷音まで・・。いや、そば香に入れて良かった。

この鴨の生ハムは非常に柔らかくて脂の入りも絶妙、肉の甘味・旨味、そして塩味が割と強めなのでビールが進む。粗微塵の長芋を揚げた磯部揚げにはボリビアのピンク塩をぱらりかけてほくほくいただく。揚げ出汁豆腐は他とは決定的に違い、なんと上にローストした鴨ロースが二枚載る。粉をはたいて揚げた豆腐はもちろん美味だが、とろみがついた出汁は鴨味で最高。
鴨肉と椎茸のお蕎麦
こちらは家内のオーダー。約2年ぶりに頼むという。







要するに普通の鴨南蛮に、どんこ椎茸を多量にあしらった一品。蕎麦汁は最上級の鰹の本枯節、その他には昆布やいりこ系など、更に鴨の濃密な出汁を贅沢に使い、そして具材は他の鴨蕎麦メニューと同様、風味の良い炙った鴨の切身、生姜が効いた鴨つくね、そして大振りざく切りの椎茸がこれでもか、と浮かぶのだ。凛とした二八蕎麦と鴨、椎茸の風味がたまらない。
鴨せいろ ご飯セット
こちらは私のオーダー。








こちらは今まで何度も紹介している、そば香オリジナルメニューであり孤高の逸品と言ってよい。他に例を見ない非常に美味しい独創的な冷たい浸け蕎麦に分類される一品だ。特に、本枯節に合わせた鴨汁の旨味と甘みが強く、それが更に餡かけになっているため冷めない。よって冷たく締めた蕎麦を投入しても最後まで熱々でいただけるのだ。もう筆舌に尽くしがたい美味。
ご飯セット ▶鴨雑炊
蕎麦が終わったらこれ。もう恒例なので論評抜き。




ご飯セットはこれを行うために用意されたいわば定食メニューで注文する客も多いと思われる。だが、旧店舗において初期の客としては私が所望、渇望した一品であり、これが今でも新本店のこちら、また、そば香の各支店で味わえるのは至福の極み。鴨出汁と蕎麦がジャストフィットするのは当然だが、これをご飯によって二回味わってこそ、真のそば香の醍醐味なのだ。
お店データ

そば香 妙蓮寺本店
横浜市港北区菊名1-3-8 コーポ静河1F電話:045-309-8546
営業:11:00~15:30、17:00~23:00
定休:不定休
最寄:東横線 妙蓮寺1分
クラシック版:今日は何の日?
6月12日は、リゲティの忌日、神尾真由子の誕生日。
※MusicArenaでは膨大な数の録音を取り上げているため、ほんの一部だけ紹介