日曜のランチの様子から。
まずはビール
この日、家内は年度末処理など繁忙期を迎え朝から休日出勤。ということで単独行動となった。

ビールの突き出し
こちらに来るのは実に正月4日以来。


感染症予防のため、その後のマン防などの発令で変則営業だったこと、また酒類提供を長らく自粛していたこと等もあり、今回は久し振りの訪店となった。店に着いたのは13:00前くらいでカウンタはほぼ埋まり、最後の一席に着席。なお、こちらの店では今や貴重なサッポロ赤星がいただける。突き出しにはお決まりでロース・チャーシューの切り落としがサーブされる。
煮干ラーメン+味玉+ライス
昨日はSHINで煮干をいただいたばかりだが、こちらの煮干の味も忘れかけていたため敢えて連荘することに。

厳選4種ブレンドの煮干スープからは鄙びた香りがする。が、昨日のSHINの太く鮮烈な煮干の後だからか、仄かに香る程度であり、口に含んでも醤油の風味が先に立ち、煮干はほんのり感じる程度。SHINとは味のコンセプトが明確に異なる。かえしは、野尻の醤油、岡直三郎商店の生揚げ醤油を軸に全7種をブレンドしている由。この醤油が馥郁としていて妙なる味なのだ。





別皿提供のロースチャーシューは脂が落ちていて適度な噛み応え、鶏チャーシューは柚子、梅肉が仕込んであって爽やか。チャーシュー、白髪葱を麺に載せ、全粒粉のざくっとした硬茹で麺をぐずぐずしてから一掬い。鼻に微かに抜ける煮干の香りは日向臭く、芳醇な醤油味はどこかほっとする懐かしさ。味変には微塵切りの玉葱を散らせばぴりっと辛味が加わり美味。

ライス ▶煮干雑炊
むろん、麺が終わればこうする。

このスープは麺と一緒にいただくよりも白飯にかけたほうが煮干臭が明らかに強く、良質な煮干を丁寧に下拵えした味、風味がダイレクトに伝わってくる。不思議なことに醤油の味、香りが少し減退し、煮干の風味が前面に押し出されてくるのだ。これはこれで非常に美味しい雑炊であって、今回あらためて紬の煮干スープの嗜みかたを知った感がある。



紬とSHINとでは出汁素材としての煮干に対するポリシー、味の骨格を構築する上でのコンセプトは明確に異なる。よってどちらがどうとは言えず、受け手の感性、好みによるものと考える。私個人としてはどちらもありで、どちらも美味しいのだ。
お店データ

紬 TSUMUGI
横浜市神奈川区六角橋2-10-1電話:不明
営業:11:00~15:00
18:00~21:00(火水金のみ)
定休:月曜(祝日の場合は営業、翌火曜休)
最寄:東急東横線 白楽8分、東白楽9分
クラシック版:今日は何の日?
3月27日はロストロポーヴィチの生誕の日。
※MusicArenaではロストロポーヴィチ指揮の演奏は一枚だけ取り上げているが、言及は何度かしている