Smile on the Table@妙蓮寺

日曜のランチの様子から。

まずは生ビール

この日は大倉山まで梅を観に行くことにしていた。

サラダ、アンティパスト

いつもより早く出発。店に着いたら先客はカウンタに1名のみ。
入口の窓際に通され、生ビールと定番のサラダ＋アンティパスト付きパスタセットをオーダーした。グランドメニューに目を通すと、なんと春のメニューに替っていた。定番パスタなどおよそ三分の一の品目が残留する他は一新されていた。何ともアグレッシブな変更に少し驚き。その新メニューからオーダーしたのは後述の通り。その前にサラダ、アンティパストが到着。
サラダのドレッシングは爽やかな酸味のフレンチ系のオリジナル。アンティパストは写真の順に、レーズンバターの胡桃がけ、自家製ゴルゴンゾーラ・ムースのブルスケッタ、そして自家製・合鴨の燻製。レーズンバターは初めてかも知れない。ほんのり甘味があるレーズンに口溶けするふんわりバターがなんとも優しい。鴨の燻製は昨今よく出るが、これは滋味深い。
今回は頼まなかったが、パスタメニューに鴨の燻製を応用した品が掲載されていたので、ひょっとすると春メニューの目玉＝キーデバイスとの位置付けかも知れない。

青森県産真ダラと菜の花の柚子胡椒ソース

こちらは家内のオーダーで、春の新メニュー。
この真鱈は上等な身でほくほく柔らかいし、潮の香りが重厚で実に美味しい。そこへこの季節の旬である菜花がざくざくと大胆にあしらわれているのだ。両者を結びつけるのはイタリアンの食材・調味ではなく和食材の柚子胡椒。つんとした柑橘系の特徴的な風味が出ているし、さっぱりして諄くなく、この主要食材たちが綺麗に調和しているのだ。なかなかの美味で斬新。

コンビーフと春キャベツのレモンクリーム

こちらは私のオーダーで、これも新商品となる。
春キャベツを使ったパスタは街角のイタリアンではこの時期にはよく出る。私らもこの時期にこうした柔和な春の香りのするパスタ料理は毎年楽しみにしている。大概の店では淡い味付けで、春キャベツのパートナー素材としてはアンチョビやベーコン、生ハムなどを合わせたオイルパスタ、または薄めのトマトベースで春爛漫を優しい風情で表現したものが殆どだと思う。
この春キャベツのパスタはかなり個性的かつ重厚で際立った旨味を生み出している。濃密で粘性の強いホワイトクリームをベースに多量のコンビーフを散らして牛肉の旨味を溶かし込み、柔らかく風味の良いキャベツと丁寧に合わせている。特筆すべきは塩、レモンの爽快な味付けだ。酸味がクリームのしつこさを中和、そして生パスタに絡んで最高の旨味を演出。

ドルチェ

この日はレアチーズケーキのベリーソースがけでランチを〆た。

今回は図らずも春向けの新メニューを堪能した格好となった。考えてみれば2月は短くて明日で終わり、新しい月となるので新商品は早めに準備していたのだろう。前回いただいたボロネーゼとペペロンチーノは、からくも春メニューに残留していた。またこれらも引き続き選択肢となる中、気になる新メニューも目白押しで今後も非常に楽しみ。近いうちの再訪は必至だ。

お店データ

Smile on the Table

横浜市港北区菊名1-7-7 フィル・パーク妙蓮寺1F
電話：045-717-7313
営業：11:30～14:00、17:00～22:00
　　　※時短要請のため営業時間は要確認
定休：月曜、他不定休
最寄：東急東横線 妙蓮寺1分

クラシック版：今日は何の日？

2月27日は、ボロディンの忌日。

※MusicArenaでは膨大な数の録音を取り上げているため、ほんの一部だけ紹介