自家製麺 SHIN(新)@反町 |
まずはノンアル・ビール
はっきりしない天気で霧雨だったり日が照ったりと目まぐるしかった。

肴一品
残っていないのではと危惧したが滑り込みで食券が買えた。今回の野菜小皿は冬瓜の煮もの。

▼以下は昨年度バージョンの鶏ポタつけめん
鶏ポタつけめん+うずら卵+小ライス
こちらが今年バージョン。




この日の営業も凄絶な繁忙を極め、店主とはそれほど会話は交わせなかった。しかしながら、他の客にこの商品の特徴なりを説明する姿が生き生きと快活で、こっちまで嬉しくなってしまった。茹でるのに時間を要する極太の自家製麺、そして仕込みに苦労するであろう鶏ポタージュ。これが4年ほど前まではレギュラー品だったとは信じがたい程の手間を要する一品だ。
昨今はアゴ出汁を主力に据え動物系を避ける方向性のSHINだが、創業から暫くして開発したこのつけ麵の破壊力は凄まじく、私は思わず「懐かしいよね!」と言った。店主も同様な気分だったのか、「そうよね・・、当時はこれをレギュラーで出していたのよ。信じられないわね!」と、さすがに声を上げた。そうそう、当時はこういうパワーのある品々を多数並べていた。
鶏胸肉を粗くピュレした絶品ポタージュは健在、そして専用の極太麺をゆるゆる沈めてからぐずぐずし、一気に啜る。前歯で噛み切られた粗い麺の断面に鶏ポタが浸潤するのを感じる。そして、更に奥歯で咀嚼する。麺全体を噛んで擂り潰すとポタージュと麺の破片から飛散した小麦粉の粒子が交錯してチンダル現象を引き起こしていることが見なくても理解できるのだ。
難しいことは抜きに、麺の上質な小麦粉の風味、優しい鶏ポタージュの旨味、魚介系のフレーバーが綯い交ぜとなって一気に襲って来る。昔はメンマだったが、今は柔らかく煮付けた筍の穂先、鶏卵ではなくオプションで付けた鶉の卵、そして当時と変わらぬ豚のロースあるいはバラに近い、ちょっと脂の豊富な部位のチャーシューから浸みる滋味がたまらない旨さなのだ。小ライス ▶ 鶏ポタ雑炊
麺が終わった後の高濃度スープは、もちろんこうする。まずは高濃度の鶏ポタージュ・スープをレンゲで2~3杯掬ってご飯にかける。これは、むろん美味であることは論を待たない。少し残しておいた具材にも浸潤してこってり美味しいのだ。



お店データ
自家製麺 SHIN(新)横浜市神奈川区反町1-3-8
電話:045-548-3973
営業:11:30~15:00
18:00~21:00(土日のみ)
※コロナ対策のため、夜営業は休止中
定休:月・火(祝日でも休業)
最寄:東急東横線 反町4分
※感染症対策のアルコール消毒は万全
カウンター席には仕切りあり
クラシック版:今日は何の日?
9月26日は、ガーシュウィン生誕の日、バルトークの忌日。
※二人とも超ビッグネームのため、バイオグラフィーは割愛
※MusicArenaでは膨大な数の録音を取り上げているため、ほんの一部だけ紹介




