自家製麺 SHIN(新)@反町 |
まずはノンアル・ビール
ここのところラーメン/つけ麺をあまり食べていなかった。というのは、SHINの店主が体調を崩し、最後に訪店した5月の直後に入院加療が必要との診断が出て長期の閉店を余儀なくされたからだ。詳細は承知していないが相応の措置が必要で、そうそう簡単ではなかった模様だ。長い入院生活を通して加療が奏功して退院、暫しの自宅療養ののち復帰したのが7月末。
早々に訪店しようとした矢先、再び夏季休業に入るという。で、行けない日々が続いた。店主の容態だが、経過観察ではあるものの健康を取り戻したということ、そして夏季休業とは、つまりお盆の時期には遠方から一見客が押し寄せる傾向があるため常連・スタッフへの感染リスクの観点から敢えて閉めた由。なお休業期間を利用して調理師免許を取得したというから驚いた。
トマトの写真は、営業再開を契機に始めたという日替わり・格安の野菜小皿で、この日は九州産の糖度の高い銘柄トマトをきんきんに冷やしたもの。たっぷり目にかかるのはケッパーと玉ネギを粗微塵にした特製ドレッシング。チャーシューは、豚のロース部位だと思うのだが低温調理のためか非常に柔らかくて旨味が強く、本当に久し振りに味わうSHINの豚の味だった。
冷やしトマト麺AB
この冷たい麺は夏のSHINの名物で、今年も何とか間に合った。レシピ/設計は昨年度のトマト麺ABと殆ど同じで、詳細は以下参照。
スープは2-Way構成で、鰹節とゲランドの塩だけの基礎的な出汁、そしてバジルを含むトマトソースからなる。なお、鰹出汁についてはジュレでも添付され、崩して混ぜながらいただくとちゅるちゅる冷たくて美味しい。途中レモンを絞るとトマトに鋭い酸味が加わり更に爽やかさが増す。スープを一掬いすると鰹系とバジルトマト、そして香味油の芳香が一気に押し寄せる。
最後に水玉もちをチュルっといただく。最近になって水玉もち専用皿を織部の窯から取り寄せたという。深緑の釉薬の光沢が綺麗だ。タレは沖縄黒糖から作ったもので、ミネラル成分、ビタミンBなど豊富。きな粉はイソフラボン、オリゴ糖などを含み、整腸作用、血圧低下等の効果がある。ということで久し振りのSHINを十二分に堪能した。次の限定も是非いただきたいと思う。
お店データ
自家製麺 SHIN(新)
横浜市神奈川区反町1-3-8
電話:045-548-3973
営業:11:30~15:00
18:00~21:00(土日のみ)
※コロナ対策のため、夜営業は休止中
定休:月・火(祝日でも休業)
最寄:東急東横線 反町4分
※感染症対策のアルコール消毒は万全
カウンター席には仕切りあり
クラシック版:今日は何の日?
8月21日は、リリ・ブーランジェ生誕の日。
リリ・ブーランジェ(Marie-Juliette Olga Lili Boulanger, 1893年8月21日 - 1918年3月15日)は、フランスの作曲家。パリ生まれ。
作曲家・教育家のナディア・ブーランジェの妹である。病気の為に中断しながら1909〜13年までパリ音楽院で学び、’13年カンタータ「ファウストとヘレナ」で女性として初めてローマ大賞を受賞。繊細で詩的な作風をもったが、その才能の十分な開花を見ずに留学後に急死する。その他の作品に「詩編による合唱曲」(’07年、’09年、’16年)、「ヴァイオリンとピアノの為のノクチュルヌ」(’11年)等がある。
(日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」より)