山森@白楽 |
まずはビール
朝の空は曇っていたが昼前あたりから陽射しが出て来た。
肴一品
この日は特に急を要する買物もないし、敢えてリスクを冒して街まで出る必要もなかろうと話していた。加えて、昨日のランチは家系ラーメンだった。
鴨せいろ
こちらは家内のオーダー。
天せいろ 山都蕎麦
こちらは私のオーダーで、この店の看板商品。
山都蕎麦は福島の山都町から取り寄せた玄蕎麦から挽いて打った十割蕎麦で非常に香りが良く歯応えも良好。通常の二八よりは粒感があって多少ぼそぼそするが、それが却って鄙びた風情を醸し、個人的には好きな食感だし、蕎麦本来の味と風味がそのまま味わえる。この日の天ぷら種は海老二本、獅子唐、そして茗荷。胡麻油で揚げた種はどれもかりっと仕上がっている。
今日の赤海老の衣は割と多めで、外かりかり、中ぷっくり柔らかで風味良く揚がっていた。面白いのは茗荷で下味を付けているか、あるいは浅漬けにしてから衣をつけ揚げていて仄かな塩味が感じられた。最後に海老風味が溶け出た蕎麦湯割をいただく。家内の鴨汁の蕎麦湯割も少々いただく。両方とも美味だ。どちらの蕎麦もツーコイン少々でいただけるのが嬉しい。
お店データ
そば処 山森(やまもり)
横浜市神奈川区白幡町1-2
電話:045-402-4470
営業:11:30~15:00、17:00~20:00
定休:水曜
最寄:東急東横線 白楽3分
今日の一曲
マリインスキー劇場の自主制作レーベルから、ゲルギエフ/マリインスキー管弦楽団のショスタコーヴィッチ交響曲1番と15番。意表を突くクールで精緻なゲルのリードは呆気にとられるほどスムーズで大人のサウンドである。LSOとのマーラー・チクルスとは同一指揮者とはとても思われない細密な描き込みで、彼のいつもの特徴である、いわゆる爆速が影を潜めている。1番の終楽章はちょっと速いが、それは疾駆感とも言うべきアーティキュレーションであって決して拙速ではない。
(MusicArena 2009/9/2)