鶴一家@横浜 |
まずは生ビール
この日は朝から小雨が降っていて非常に寒い一日だった。東京都の感染者数が過去最多を記録し、いよいよ第3波も本格的にやって来た感じだ。それを午前中に知っていたら最寄駅周辺からは出なかったかもしれない。色々と買うものがあって横浜駅西口方面まで出掛けた。
豚骨ラーメン
こちらは家内のオーダー。
豚骨ちょうどいいセット
こちらは私の頼んだお得なセットで、一年以上ご無沙汰だったが人気メニューとして定着しているようで、大型液晶タイプの券売機では上位に位置していた。
付け合わせのチャーシューは鶴一家のお家芸で、火の通し方が絶妙な極上の蕩ける巻きのバラ・チャーシュー。脂が強そうに見えるが、これは全てコラーゲン成分である。そしてこのセットにデフォルトで付く味玉だが、これがまた黄身の仕上がりが抜群で、とろり、しかし激しく流出しない程度の凝固具合なのだ。そして塩味の具合も絶妙で出汁の味の入り方も完璧。
ここは開店当初から大橋の麺だが、太くポクポクした噛み心地は相変わらずで鄙びた小麦粉の香りが立っている。卓上のおろし生姜、特製の豆板醤、黒胡椒などを添加すると風情は一変、更に深い味わいが加わる。高粘性のスープに浸った麺をずずっと啜れば、これはまさに天にも昇る心地なのだ。家系の店は多いが、ここまで穏健かつ深い味を出すところは稀有。
雑炊タイム
このセットメニューは、これをやるために設定されているといっても過言ではない。もう多くは語らない。以下、写真だけで味を想像いただければと思う。
お店データ
鶴一家
横浜市神奈川区鶴屋町1-7-34
電話: 045-324-5568
営業: 11:00~29:00
定休: 無休
最寄: 各線 横浜4~6分
今日の一曲
国内制作盤で、SIMCレーベル=仙台国際音楽コンクールの自主制作。2007年大会・Vn部門のウィナー、アリョーナ・バーエワのセッション録音。演奏や解釈が難しいフランス印象楽派の名曲が並んでいる。そして最後にプロコを持ってきているところにカザフスタン出身であるコンペティション・ウィナーの矜持が表れたような選曲だ。浮遊するようななんとも言いがたいプーランクのソナタを実に丹念に微小領域まで弾き込んでいる。
(MusicArena 2009/8/26)
おまけ
このところ、ある風景シリーズで取り上げているJR横浜タワー/CIAL横浜ANNEXだが、実は鶴一家はアネックスのすぐそばに立地する。以下、一枚目の写真は鶴一家の玄関を出た正面に見える構図。工事中の再開発事業の現場の仮囲いフェンスの向こうにJR横浜タワーが聳えている。再開発が終わる頃にはこの周辺が繁華街となり、鶴一家もそうそう気軽に食べられない店になってしまうかもしれない。