ある風景:Isezakicho,Yokohama@Jun 2020 #15 |
第一イセビル
この界隈、いや横浜でも五指に入る歴史的な建造物だ。
イセザキモールの東側入口のモニュメントとマリナード入口
今まで何度も建て替えられた伊勢佐木町のシンボル。現在は港と帆船をイメージしたこんな感じものが建っている。
こちらはマリナードへ降りる階段。マリナードとは市営地下鉄が開通する時に横浜市が開発した地下街で、その狙いは馬車道・関内エリアと伊勢佐木町エリアを一体化するというもの。市営地下鉄の駅を馬車道エリアに置くのか、あるいは伊勢佐木町に置くのかで激しい論争があった。結果は馬車道に建設するということになり、では、ということでマリナードを作って馬車道と伊勢佐木町を一体的に発展させる礎(いしずえ)にしようという主旨だったと聞く。要するに、当時は隆盛を極めていた伊勢佐木町商店会へ忖度したということだろう。現在、市営地下鉄の関内駅で降りると馬車道はもちろんイセザキモールへも直結していて便利なのは事実。
吉田橋を挟んで関内、馬車道方面を望む
中央に見える青いガードはJR京浜東北線/根岸線のもので、右手が関内駅構内、左手が桜木町方面となる。そのガードの手前の広い道路が元の派大岡川という運河というか人工河川だった場所で、現在はその川筋の地下を首都高速横羽線が走っている。この写真の交差点には昔は吉田橋という橋梁が架かっていた。そこが関外と関内の境目で関所があった。つまり、この写真の先の馬車道方面は外国人居留区である関内、手前が昔からの繁華街である関外と称される領域だった。
※撮影地:横浜市中区
(了)
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