自家製麺 SHIN(新)@反町

日曜のランチの様子から。

まずはビール

SHINの限定はどれもが外れがなくて美味しい。
今回は数年ぶりに機会が巡って来た稀有な逸品。限定についてはTwitterを頻繁にチェックしていれば大体は掌握できるが、超人気でシャッター前を掛けなければ食べられない品がある。それがこれ、ピンクの冷たいスープ麺。私らは実に3年ぶりとなる。デビューの2017年は以下の通りだが、2018年は食べていない。そして2019年はどうやらやらなかったようで実に久し振り。

PINKビシソワーズ

これが2020年版のピンク・ビシソワーズである。私の評価では、このビシソワーズはSHIN史上で五指に入る超秀作。それだけ当時のインパクトが強く、時を経て再来の期待も大きかった。その期待は裏切らない。いや、それを凌駕する納得の円熟度と完成度だった。私としてはSHINの孤高のメニューと思っていたのだが、過去に模倣作を出した店があったそうだ。真似されるというのは、逆に言うと正真の傑作ということ。
前回との違いは茹でたコーンをやめて、このピンク色の源泉である茹でビーツを賽の目切りにしたものに置き換えたこと。それ以外の基本の骨格は大きくは変えていない。が、とりもなおさず凄いのは馬鈴薯のポタージュにアサリの出汁を溶かし込んでこれだけ強い旨味を達成していること。どう考えても動物系の濃厚出汁だろうと思われるような強くて深い味わいなのだ。
生クリームが入るので厳密な非動物系ではないが、スープは豚・牛・鶏によらず、更に鰹・アゴ出汁等の魚系も使わないストイックなもの。かりかりの揚げ葫、葫風味を沁ませた角切り鶏チャーシュー、青臭いズッキーニ、爽やかなレモン汁、そしてゲランドの塩と、ヘルシー素材が重畳し極めて美味、身体全体に滋味が浸潤して行く。これはまさに、エコールド・ヨコハマ！

お店データ

自家製麺 SHIN(新)

横浜市神奈川区反町1-3-8
電話：045-548-3973
営業：11:30～14:30
　　　18:00～21:00（日・月は夜営業なし）
定休：火曜（祝日でも休業）
最寄：東急東横線 反町4分

今日の一曲

OEHMSのSACDハイブリッドで、オルガンによる展覧会の絵、死の島、ペトルーシュカで、ハンスイェルク・アルブレヒトの編曲／演奏。このオルガン版の演奏スコアは正統的なピアノ独奏による展覧会、2台4手によるペトルーシュカとは明らかに異なり、オケ版を元に編曲されている。従ってオケの各楽器群に対応するストップを多彩に選択・組み合わせることによりドラマティックな演奏効果を上げることに成功している。
(MusicArena 2008/12/1）



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